問われていない質問

女性天皇に“賛成”多数 制度は十分知られず NHK世論調査https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191021/k10012142641000.html


曰く、


NHKは、先月28日から2日間、全国の18歳以上の男女に対し、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDDという方法で世論調査を行い、2790人のうち55%にあたる1539人から回答を得ました。

天皇の退位についてどう思うか、選択肢から選んでもらったところ、「制度化すべきだ」と答えた人が25%だったのに対し、「そのつど判断すべきだ」と答えた人は64%と多数を占めました。退位そのものを「認めるべきではない」という人は3%にとどまりました。


女性が天皇になるのを認めることについて賛否を尋ねたところ、「賛成」と答えた人が74%と、「反対」の12%を大きく上回り、特に18歳から29歳の若い世代で「賛成」が90%に上りました。

また、女性天皇の子どもが皇位を継承すること、つまり、「女系」の天皇を認めることについて賛否を聞いたところ、「賛成」が71%、「反対」は13%でした。

しかし、女系天皇の意味を知っているかどうか尋ねたところ、「よく知っている」と「ある程度知っている」を合わせた「知っている」は42%にとどまり、「あまり知らない」と「全く知らない」を合わせた「知らない」が52%と多くなりました。

右派は「女性天皇」と「女系天皇*1を巡る回答を大いに嘆くことになるのだろう。
私として吃驚したのは、この調査で天皇制それ自体に賛成か反対か、或いは天皇制は必要か不必要かということは尋ねられていないようだということだ。NHKはそういう問題は既に質問に値しないことだと認識しているのだろうか。