「書類送検の方針」

承前*1

朝日新聞』の記事;


池袋暴走事故、飯塚元院長を書類送検の方針 警視庁
6/13(木) 18:31配信 朝日新聞デジタル


母子2人が亡くなった事故現場付近の実況見分に立ち会う飯塚幸三元院長(手前中央)は、車から降りると交差点に向かって頭を下げた=2019年6月13日午前11時16分、東京都豊島区、鬼室黎撮影
 東京・池袋で4月、車が暴走して母子が死亡、10人が負傷した事故で、車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三・元院長(88)が「最初の接触事故の後、パニックになってアクセルとブレーキを踏み間違えた可能性もある」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は操作ミスが原因とみており、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで元院長を書類送検する方針だ。

 警視庁は13日、飯塚元院長を現場に立ち会わせて実況見分した。事故車と同型車の後部座席に乗せ、約150メートルを暴走した経緯を確認。母子らがはねられた交差点では元院長が車から降り、捜査員の問いかけに答えた。元院長は両手に杖を持ち、片足を引きずるような足取りだった。

 捜査関係者によると、飯塚元院長は「ブレーキが利かなかった」などとも説明。ただ、事故車のブレーキやアクセルに異常は見つかっていないという。警視庁は証拠隠滅の恐れがないなどとして引き続き在宅で捜査を進める。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190613-00000072-asahi-soci

コメント欄には、例えば、

ina***** | 16時間前
一般国民が本当に誤って事故を起こし、少しのケガをさせた
だけでも逮捕するのに、なぜこの上級国民が車を暴走させて
2人を殺しけが人を多数出していて容疑も認めないなど
悪質なのになぜ逮捕しないの?

yas*****|14時間前 報告

知りたい事はとてもシンプル。
なぜ、この人は逮捕されないの?
他の人なら逮捕されてる案件。
これを明確に説明して欲しい。
そうじゃなきゃ、警察なんていらない。

相変わらずのご意見。「逮捕」というのは捜査上の便宜的措置にすぎず、それをスティグマ扱いにするのは(上級か下級か知らないけれど)「主権者国民」(笑)の錯覚。勿論、警察権力もその錯覚を利用しているわけだけど。それにしても、怒るのが早すぎないか? 今後は検察の出番で、起訴か不起訴か起訴猶予かを決めるわけだけど、怒るのはそのときまで取っておけばいいのでは?
さて、読売は「元院長」を「容疑者」へと格上げしたようだ;

プリウス」用意し池袋で実況見分、現場に頭下げる容疑者
6/13(木) 12:56配信 読売新聞オンライン


 東京・池袋で高齢ドライバーの車が暴走し、12人が死傷した事故で、警視庁は13日午前、車を運転していた旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三容疑者(88)を事故後初めて現場に立ち会わせ、実況見分を行った。警視庁は、運転操作ミスが事故原因とみており、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で飯塚容疑者を書類送検する方針だ。

 実況見分に先立ち、捜査員約10人が、事故で犠牲となった近くの主婦松永真菜(まな)さん(31)と長女の莉子(りこ)ちゃん(3)を悼む献花台の前で手を合わせ、黙とうした。

 実況見分は午前10時頃から、現場の片側車線を通行止めにして行われた。事故車両と同じ乗用車「プリウス」が用意され、飯塚容疑者は後部座席に乗車。現場手前で接触した縁石や、加速して突っ込んだ交差点までの経路などを確認した。

 松永さん親子をはねた交差点では、飯塚容疑者が車から降り、おぼつかない足取りで現場を自ら確認した。捜査員に連れられた飯塚容疑者は両手でつえをつきながら、現場に向かって頭を下げていた。

 事故は4月19日昼に発生。飯塚容疑者の車が道路左の縁石に接触後、時速100キロ近くまで加速して横断歩道に突っ込み、松永さん親子が死亡、10人が重軽傷を負った。

 飯塚容疑者はこれまでの聴取で事故を起こしたことを認める一方、「アクセルペダルが戻らなかった」などと運転ミスを否定しているという。車体検査で車に異常は見つからなかったほか、現場にブレーキ痕もなく、警視庁は動揺してアクセルを踏み続けたとみている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190613-00050209-yom-soci&pos=4

ところで、元院長を耄碌爺としてバッシングするのは必ず元院長に有利に機能すると思う。

さて、富山の猫殺し*2を巡って。
TBSの報道;


「猫50匹殺した」 52歳の男を窃盗容疑で逮捕
6/13(木) 13:11配信 TBS News i



 富山県内で猫が相次いで連れ去られていた問題で、52歳の男が飼い猫1匹を盗んだ疑いで13日に逮捕されました。容疑者の男はJNNの取材に「猫を50匹殺した」と話していました。

 窃盗の疑いで逮捕されたのは、富山市の無職・新村健治容疑者(52)です。警察によりますと、新村容疑者は先月19日、射水市内の路上で、近所の男性の飼い猫1匹を盗んだ疑いが持たれています。新村容疑者は警察の調べに対し、容疑を認めています。

 また、新村容疑者は逮捕前の今月4日、JNNの取材に対し、「1年半前から飼い猫や野良猫を相次いで連れ去り、50匹以上殺した」と話していました。

 「せっかく苦労して捕まえてきたのに、すぐ死んでしまったら面白くないから、ただニャーニャー鳴いているのを聞いて楽しんでいた」(新村容疑者〔今月4日〕)
Q.しばらく放っておいて、最初に何した?
 「お湯かけました」(新村容疑者〔今月4日〕)

 警察が余罪を調べています。(13日11:42)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20190613-00000030-jnn-soci

容疑者のコメントは刈り込みすぎ。これだと、支離滅裂というイメージしか得られない。誰も猫を「苦労して捕まえて」くれと頼んではいないよ。だから、「苦労」する必要なし。
この男、52歳で、私よりもちょっと若い。しかし、その容姿を見ると、とても老けていて、こいつ自分よりも若いんだとは信じられなかった。もしかして、そのように驚いたのはものを見る自分の目が自分の目にとっての盲点であるせいで、第三者から見れば、私もこいつと同じように、或いは馬齢が少し重なっている分、こいつ以上に老けて見えるのか! と考え直した。虐殺された猫たちには申し訳ないが、これはかなりショッキングなことだ。