無罪主張

承前*1

毎日新聞』の記事;


池袋暴走母子死亡「車の異常で暴走した」 元院長が起訴内容否認 東京地裁初公判
毎日新聞2020年10月8日 10時34分(最終更新 10月8日 14時31分)


 東京・池袋で2019年4月、近くの主婦、松永真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)が乗用車にはねられ死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)は8日、東京地裁(下津健司裁判長)で開かれた初公判で起訴内容を否認した。運転の操作ミスとする検察に、被告が争う姿勢を示して審理が始まった。【近松仁太郎、巽賢司】

 午前10時、東京地裁104号法廷。飯塚被告は黒色のスーツ姿で車椅子に乗って法廷に現れた。冒頭、「(遺族の)ご心痛を思うと言葉がございません。心からおわび申し上げます」と謝罪したが、起訴内容の認否を問われると「車の何らかの異常で暴走したと思っております」と述べた。弁護側は過失致死傷は成立しないとした。



起訴状によると、飯塚被告は19年4月19日、東京都豊島区の道路で乗用車を運転中、アクセルペダルをブレーキと間違えて踏み続け、時速約60キロから約96キロに加速。自転車で青信号の横断歩道を渡っていた松永さん母娘をはねて死亡させたほか、通行人ら9人を負傷させたとされる。全治約1年の負傷者もいた。

 関係者によると、飯塚被告の車に設置されていたドライブレコーダーの映像などから、車は現場手前のカーブで速度を上げ、縁石に衝突した後、さらに加速し、赤信号の交差点に突入したという。現場の道路の制限速度は時速50キロだった。

 飯塚被告は事故で重傷を負ったため入院し、19年5月に退院した。警視庁は逮捕せずに在宅で捜査を続け、19年11月に書類送検東京地検が20年2月に在宅起訴した。飯塚被告は事故直後に「アクセルが戻らず、ブレーキが利かなかった」と話したとされるが、検察側はブレーキの性能に異常はなかったとみている。

 松永さんの夫拓也さん(34)は、被害者参加制度を利用して初公判を傍聴した。今後も傍聴を続け、遺族として法廷で意見を述べ、飯塚被告に直接質問することも予定している。判決期日は決まっていない。

 飯塚被告は東大工学部を卒業後、1953年に旧通産省に入省し、89年に退職した。
https://mainichi.jp/articles/20201008/k00/00m/040/048000c

飯塚或いはその弁護人はすごくリスキーな戦略に出たなと思った。取り敢えず罪は認めて情状酌量を乞うという戦略の方が遥かに楽だろう。そこを敢えて、無罪主張をしたわけだ。これから公判で、ブレーキが故障していたことを証明しなければならない。また、もしこれが本当だとしたら、飯塚は自動車メーカー或いは修理工場に対して膨大な損害賠償を請求すべきだろう。故障のせいで〈パブリック・エネミー〉にされてしまったのだから。
さて、最近山口達也が「現行犯」で逮捕されたことも*2、民草の怒りに油を注いでいるようだ。
東京スポーツ』曰く、

〝池袋暴走事故〟飯塚幸三被告否認でネット白熱「山口達也と違いすぎる!」
10/8(木) 12:58配信

東スポWeb


 昨年4月の〝池袋暴走事故〟で自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われた旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告(89)が、8日の初公判で起訴内容を否認した。

 起訴状によると、飯塚被告は2019年4月19日、東京都豊島区の道路で乗用車を運転中、アクセルペダルをブレーキと間違えて踏み続け、時速約60キロから約96キロに急加速。自転車で青信号の横断歩道を渡っていた松永真菜さん(当時31)と長女の莉子ちゃん(同3)をはねて死亡させたほか、通行人ら9人を負傷させたとされる。

 東京地裁で開かれた初公判で飯塚被告は「(遺族の)ご心痛を思うと言葉がございません。心からおわび申し上げます」と謝罪したが、起訴内容の認否を問われると「車の何らかの異常で暴走したと思っております」と否認した。弁護側は過失致死傷は成立しないと主張している。

 飯塚被告は高齢で歩行が困難なため、車椅子に乗って出廷。事故後も身体的拘束を伴う逮捕はされずに捜査が行われた。ネット上では「上級国民」なるワードが誕生したが、この日の否認を受け、議論が再び過熱している。

 なかでも対比されているのが、先月22日に道交法違反(酒気帯び運転)で現行犯逮捕された「TOKIO」の元メンバー・山口達也(48)だ。山口は同日午前9時半ごろ、東京・練馬区でバイクを運転中、信号待ちの乗用車に追突。駆け付けた警察官が呼気検査をしたところ、基準値を大幅に超える0.7ミリグラムのアルコールが検出された。追突した車には警視庁の警察官が乗っていた。

 山口は同24日に釈放されたが、その後本人立ち合いのもと、家宅捜索を受けた。けが人のいない物損事故で家宅捜索が行われるのは異例だ。

 ネット上では飯塚被告に対し「この期に及んで否認かよ」「山口達也と対応が違いすぎる」「さすが上級国民」などと激しい言葉が交わされている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/24bfb05e9c72e532bda61b76c9f25c9ff3e4b34e