同姓の人

承前*1

籏智広太「池袋暴走「息子は安倍首相の秘書」は誤情報 国会議員もブログを拡散、謝罪」https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/ikebukuro-post


「池袋で親子2人が死亡した暴走事故をめぐり、運転していた男性(87)の息子が「安倍晋三首相の政策秘書だった」という話がネット上で拡散している」のだと。


東京・池袋では4月19日、旧通産省工業技術院院長だった飯塚幸三氏(87)の運転する乗用車が暴走し、30代の女性と3歳の娘がはねられ死亡。

歩行者が青信号の横断歩道で起きた事故だったが、飯塚氏はけがのために入院し、逮捕はされていない。

この事故をめぐって拡散しているのが、「ほわほわブログ」という匿名ブログの「飯塚幸三の息子は安倍晋三政策秘書?孫はレイプ犯」という記事だ。

ネット上の情報を継ぎ合せ、安倍首相の政策秘書だった飯塚洋氏が、運転していた飯塚幸三氏の息子であるという「情報を入手」した、としている。

柚木道義代議士*2もこのネタに飛びついたが、実際には、元安倍晋太郎安倍晋三秘書の飯塚洋の父親飯塚光は元(千葉県)東金市議会議長だった。

当該ブログはすでにタイトルを「飯塚洋は飯塚幸三の息子ではなかった?」と変更。「こちらの情報は誤りだった可能性が高まっています」「同じ飯塚姓=親戚関係?」などと修正、加筆している。

また、記事を拡散していた複数のアカウントも、ツイートを相次いで削除。柚木議員もお詫びした*3


これについては、秦映児氏の


「一般国民をバッシングする残念なひとびと(2)」http://eiji018.seesaa.net/article/465521547.html


も参照されたい。秦氏は、このデマ拡散の背景のひとつとして、安倍政治の腐敗を挙げている;


アベ友ジャーナリストの山口某による「準強姦事件」での「不起訴処分」。これが不問に付されたことにより、バランスをとるために、後の性暴行事件において、非常に不可解な、被告に有利な判決が続発されることになったのではないか?という疑念。
安倍晋三夫妻に近い者が、結果として不当な優遇を受けた、または受けようとしたことが、いつの間にかうやむやになりつつある森友・加計疑獄。その真相解明をサボタージュする政権。あるいは、政権に不利な公文書の改竄や破棄など、枚挙にいとまがない腐敗忖度政治がずっと続いているのに、NHKを始めとする腰砕けのメディアが「権力への監視」を怠り、逆におもねって恥じない現状。

不公平が横行し、政権にしなだれかかる者だけが甘い汁を吸う。
戦後でもまれな、最低最悪の政権下で起こった「事件」は、どんなものでも、色眼鏡で見てしまう。
これはある意味、仕方ないことかもしれない。
諸悪の根源は、安倍政権にある。

「安倍友案件」に行き着くかどうかは別として、「上級国民」バッシングは左右を問わない。つまり、久しぶりに、政治的な立場を超えて、誰もが安心して叩ける〈公衆の敵(pulic enemy)〉が登場した感もある。さらに、そのことから、多くの人が自らを「上級国民」ならざる〈二級市民(second-class citizen)〉であると感じていることに軽いショックを覚えた。これは日本人或いは日本国民というアイデンティティの危機でもある。
さらに言えば、バッシングの火勢をここまで強めた背景としては、弁護士の失敗があるのではないか。「上級国民」なら優秀な弁護士を雇える筈なのにね。そのために、飯塚は最近の日本文化の中で要請される〈正しい加害者〉を演じることができなかった。飯塚或いはその息子が稲穂のように首を垂れる謝罪会見を行っていたら、火の勢いはもっと弱くなっていただろう。無罪を争うならともかく、今後只管心証をよくして情状酌量を乞うしかないわけだから、謝罪会見を行わなかったことは戦術ミスだといえる。

八木亮三a.k.a.ちゃり男@CharitableTrade

私は反原発で反安倍政権ですが、だからこそ、脱原発の人がキャベツの脇芽を遺伝子傷ついた奇形だと言ったり、反安倍首相の人が池袋高齢ドライバー事故の加害者の息子が安倍首相の秘書だというデマを流したりした上、指摘されても削除も謝罪もしないのを見てると「もう黙ってて」と思う。デマはダメ。

8:07 PM - 3 May 2019
https://twitter.com/CharitableTrade/status/1124510756949512192