「西成地区」

朝日新聞』の記事;


アメトーーク」でテレ朝謝罪 大阪・西成へ差別的表現
2019年4月19日01時17分


 テレビ朝日は19日、バラエティー番組「アメトーーク!」で、大阪府立西成高校と西成地区について放送した際に「事実と異なる内容や差別的な表現があった」として番組内で謝罪した。

 番組のホームページに掲載された「お詫(わ)び」などによると、2月14日に「高校中退芸人」を放送した際、西成高校について出演者が「椅子が机と繫(つな)がっている理由は投げられないようにするため」「窓がガラス素材でない理由は、ガラスだと割る人が多いから」「トイレットペーパーを職員室に取りに行く理由は、盗まれるから」などと話す様子を伝えた。

 だが、「これらの事柄を不良生徒の対策だとしたことについては番組側の確認が足りず事実と異なっていた」とし、西成地区について「行かない方がいい地域」という差別的な表現があったとも説明した。

 こうした表現によって府立西成高と西成地区が、問題のある学校や地域であるとの印象を与えたとして、「在学中の生徒、卒業生、保護者、学校関係者並びに西成地区の住民の皆様に多大なるご迷惑とご不快の念をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。また、視聴者の皆様にも誤った印象を与える結果になりましたことをお詫びいたします」と謝罪した。

 テレビ朝日広報部によると、3月に府立西成高校、府教育委員会、部落解放大阪府民共闘会議からそれぞれ抗議文が届いたという。
https://www.asahi.com/articles/ASM4M05FXM4LUCLV00V.html

「事実と異なる内容」(フェイク或いは事実誤認)と「差別的な表現」を切り分けなければならないだろう。この2つは取り敢えずは別物だろう。第二段落に書かれているようなことが事実であっても、だからこそスリリングで楽しそうなので、「西成地区」へ行った方がいいというロジックも成立するわけだ。フェイクであるなら、差別的か否かという以前に駄目。また、同じような表現であっても、余所者が発したものなのか、当事者による些か自虐的な大袈裟話(tall story)なのかによって、意味は微妙に異なってくるとも言える。
最近では「西成地区」というのか*1。「釜ヶ崎*2という地名がタブー化されて、「あいりん地区」というのが行政的に正しい言い方だということくらいは知っている。それで、最近ではその「あいりん地区」というのもタブー化されて、「西成地区」といわなければいけないようになっているの? と思ったのだ。或いは、「西成地区」というのは「あいりん地区」とは意味がちょっと違うということなのだろうか。例えば、カヴァーする範囲がちょっと広いとか。