2月のCSF(企画趣旨)

承前*1

ワークショップ 「雇用流動化を生きる―労働・場所・アート―」の「企画趣旨」が届いたので、転載します;


[企画趣旨]
雇用情勢の流動化が言われる昨今、都市に生きる「都市下層労働者」の姿が、急速に像を結びにくくなってきている。携帯電話のネットワークに溶解し、ネットカフェに拡散する寄せ場。こうした状況の中、寄せ場という空間は何だったのかを再考し、ポスト・フォーディズム期における「つながり」や「場所」の再構築の可能性を検討する作業が急務であろう。今回は、長年釜ヶ崎大阪市内の公園の野宿者の問題に実践的に関わって、刺激的な空間論を発表し続けてきた原口剛氏(地理学)と、メディア/アート系のNPO[remo]に関与しながら、プレカリアートに関する論考を発表してきた櫻田和也氏(都市政策)という気鋭のお二人を関西より招き、釜ヶ崎という空間の「場所性」を歴史的に検証するとともに、アートが持つ「場所」を切り開く力の可能性と限界について議論する。さらに、コメンテーターとしては、非正規労働の若者たちを繋ぐ政治/文化運動として大きな注目を集めつつあるPOSSE代表の今野晴貴氏を迎えた。極めて現代的な課題に、これまで試みられてこなかった関連領域の気鋭の論者の顔合わせで迫るこのワークショップ、理論と実践を切り結ぶ刺激的な議論が大いに期待される!