理性蘇る?

深月ユリア*1「【緊急インタビュー】ついに山本太郎の元秘書が恐ろしすぎるタブーを完全告白「世界経済はロスチャイルド家に支配されている」「反ロスチャイルドは妨害される」」https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201710_post_14824/


2017年10月の記事。
安部芳裕*2へのインタヴュー。この人、山本太郎の秘書もやっていたのね。彼に対するいい印象というのは全然ないのだけど、今回偶々これを読んで、ちょっとは悪印象が緩和されたかな。


――たしかに、インターネット上を飛び交う言説には、根も葉もないものが多く見受けられますからね。では、陰謀論でよくいわれるHAARPを使った電磁波攻撃や暗殺未遂は安部さんの身には起きなかったのですね?


安部  ありません。何でもかんでも陰謀論と結びつけるのも、どうかと思います。


――たしかに、不都合な人間を本当にそこまで簡単に消せるのなら、多くの社会活動家はとっくにこの世からいなくなっているかもしれませんね。やはり、世の中の陰謀論には間違っているものは多いのですか?


安部  そうですね、「フリーメイソンイルミナティが世界を思うように動かしている」など……。イルミナティなる団体自体、実は200年以上前に消滅しています。フリーメイソンの実態はロータリークラブで、多くの会員にとっては人脈作りの社交の場ではないでしょうか。日本でいう創価学会と類似しています。創価学会も、もちろん信心深い方もいらっしゃいますが、人脈作りのために入信する方も多いです。

フリーメイソン」と「創価学会」は同列には論じられないと思うよ。「人脈作りのために」創価学会に「入信」する人はいないと思う。ただ、父母や祖父母の代から創価学会だという人が、あまり宗教的なパッションはないのだけど創価学会の信者を続けるという場合、その理由が消極的には人間関係のしがらみ、積極的にはビジネス上のネットワークとしての魅力だというのは、ありそうなことである。しかし、それは創価学会に限った話ではない。それよりも、日本共産党共産党員の子女の入党率や共産党支持率をちゃんと調査しているのかな? 宮本顕治の息子は共産党に入らなかったようだけど。
話が脱線してしまったが、安部芳裕がこのような陰謀理論から距離を取った穏当な見解を獲得していたことは慶賀しなければならないと思った。過去の、例えば『シオンの議定書』を肯定したり「イルミナティ」についてもおどろおどろしい話をしていた自らの過去*3にもちゃんと向き合ってほしいよ。
さて、安部は

また、現在は中央集権型ではなくても信憑性のある合意に到達するインターネット上のブロックチェーン技術により成り立つ仮想通貨(暗号通貨)も流通し始めました。この通貨はロスチャイルドでなく、技術が信用を保証してくれます。つまり、ブロックチェーン技術を用いた公共貨幣を政府が発行すればよいのです。これまでは紙幣を大量に増刷すると、価値が下がり紙切れ同然になりましたが、公共貨幣(政府が信用を担保する)にその心配はありません。
ということを述べている。その是非についてはわからないのだけれど、「ブロックチェーン」とか「仮想通貨」*4を巡ってはこういう意見もあるんだなということで引用した。