「団塊」の発明者

安藤健二堺屋太一さんが死去、83歳 「団塊の世代」を生んだ小説家」https://www.huffingtonpost.jp/2019/02/09/sakaiyataichi-fuho_a_23665767/


堺屋太一*1は何よりも(上掲の記事のタイトルにあるように)「団塊の世代」という言葉の発明者として記憶されるべきだろう。かつて津村喬*2が堺屋を、プロレタリア文学でもブルジョワ文学でもない、官僚による官僚のための〈テクノクラート文学〉の創始者と評していた筈。〈テクノクラート文学〉の担い手としての(隠れた)代表作は田中角栄名義の『日本列島改造論』ということになるのだろうか。
ところで、堺屋氏は1980年代に、渡部昇一谷沢永一深田祐介ともに、サンピンイチスケと呼ばれていた。堺屋氏が逝って、サンピンイチスケは全て黄泉の国の住人となった。というか、深田祐介が2014年に他界していたことを今頃になって知った*3