安藤健二「堺屋太一さんが死去、83歳 「団塊の世代」を生んだ小説家」https://www.huffingtonpost.jp/2019/02/09/sakaiyataichi-fuho_a_23665767/
堺屋太一*1は何よりも(上掲の記事のタイトルにあるように)「団塊の世代」という言葉の発明者として記憶されるべきだろう。かつて津村喬氏*2が堺屋を、プロレタリア文学でもブルジョワ文学でもない、官僚による官僚のための〈テクノクラート文学〉の創始者と評していた筈。〈テクノクラート文学〉の担い手としての(隠れた)代表作は田中角栄名義の『日本列島改造論』ということになるのだろうか。
ところで、堺屋氏は1980年代に、渡部昇一、谷沢永一、深田祐介ともに、サンピンイチスケと呼ばれていた。堺屋氏が逝って、サンピンイチスケは全て黄泉の国の住人となった。というか、深田祐介が2014年に他界していたことを今頃になって知った*3。
*1:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080826/1219767200 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20120202/1328109991 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20150130/1422639715
*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20071031/1193848667 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100203/1265216736 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20110128/1296230504 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20131022/1382369352
*3:See 「深田祐介さん死去 82歳 直木賞作家、「炎熱商人」「スチュワーデス物語」」https://www.huffingtonpost.jp/2014/07/18/yusuke-fukada_n_5601142.html