永井荷風賞

石塚孝志「永井荷風文学賞創設へ」『毎日新聞』(千葉版)2024年9月5日


市川市は「市制施行90周年記念の事業として」永井荷風*1にちなんだ「文学賞を11月に創設することを明らかにした」。


荷風の功績をたたえ、将来にわたり顕彰する意味合いがある。また、荷風が初代編集主幹を務めた「三田文学会」と共催し、若手文学者を発掘する狙いもある。さらに、今回の賞を始めることで、文化都市であることを発信したいという。

創設するのは「永井荷風文学賞」と「永井荷風新人賞」(いずれも仮称)。毎年各1点ずつを選び、文学賞は賞金100万円、新人賞は同50万円を想定。今年6月~来年5月に発表された作品が対象で、来年10月ごろに第1回受賞作品を発表する予定。賞の詳細は今後詰めるが、小説や評論、随筆、詩など、幅広いジャンルを募集するという。
永井荷風が現在の市川市に移り住んだのは1946年である。2004年には市川市の「名誉市民」になっている。