神庭亮介*1「もしラブドールが「妊娠」したら…芸大院生が本当に伝えたかったこと」http://withnews.jp/article/f0160421002qq000000000000000W01110101qq000013301A
東京藝術大学大学院博士課程の菅実花さんの作品「ラブドールは胎児の夢を見るか?」を巡って。「ラブドール」を主役にした映画(『空気人形』)を創った是枝裕和も「ラブドール」を「妊娠」させるという発想は持たなかったのではないか。菅さんの関心のベースには〈ジェンダー論〉があるとはいえるだろう。しかし、「ラブドール」が妊娠可能性を持つとしたら、それは生物(動物)だということになる。妊娠可能性は生物の特性であり、それはまた老いる可能性、死ぬ可能性に繋がっている。非生物、例えば機械が老いることはない。ただ劣化するだけだ。また、死ぬこともない。ただ壊れるだけだ。だから、「ラブドール」以前に、もしテディ・ベアが妊娠したら? バービーが妊娠したら? AIBOが妊娠したら? ということが考えられてもよかったかも知れない。谷川俊太郎/和田誠の絵本『もりのくまとテディベア』もご覧あれ。
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