宗和「找尋非洲伝説中的鄭和沈船」『東方早報』2010年2月25日
2月23日に、中国国家博物館、北京大学考古文博学院、ケニア国立博物館(The National Museums of Kenya)*1は、Lamu群島周辺海域における水中考古学調査、ケニアのマリンディ周辺地域における陸上遺跡の考古学調査、ケニア沿海地域において出土した中国文物の調査研究に関する協力協定を結んだ。
9世紀、宋代の文献には既にマリンディについての記述が見られる。9世紀・10世紀のマリンディの市街は既に沙の中に没しているが、今回のプロジェクトにはその発掘も含まれている。
2005年に、Lamu群島出身の鄭和の船隊の乗組員の末裔を自称するMwamaka Shariffという少女が〈先祖〉の地を探すために中国を訪れている。また、Lamu群島のPate島には、数百年前に周辺海域で座礁した中国船の船員の子孫を自称する人々が住んでいるという。さらに、2007年にケニア国立博物館の2人の学藝員が中国で水中考古学のトレーニングを受けたが、この2人も中国人の末裔を自称しているという。