『ラテンアメリカ』など

ラテンアメリカ (地域からの世界史)

ラテンアメリカ (地域からの世界史)

大井邦明、加茂雄三『ラテンアメリカ 地域からの世界史16』*1を昨日読了。


序説(大井、加茂)
I紀元前から一五世紀まで(大井)
II一六世紀から二〇世紀まで(加茂)


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索引

西班牙人による征服以前のラテン・アメリカには「メソアメリカ」と「アンデス」という「二大文明圏」があった。「メソアメリカ」は「現在のメキシコ、グアテマラ、エル・サルバドル、ホンジュラスベリーズなどの国々を含み、オルメカやテオティワカン、マヤやアステカなどの文明の盛衰をみた地域」。「アンデス文明」は「南米大陸の太平洋側に南北に連なるアンデス山脈の中央部分、現在のペルーやボリビアを中心」とし、「チャビンやティアワナコ、モチュやナスカ、そしてインカなどの文明が栄え滅んでいった」(「序説」、p.6)。また、「北部アンデス地方からパナマコスタリカなどの地峡地帯にかけて」は「二大文明圏に間」であり、「両文明圏からの影響を受けつつも、大文明を生み出すには至らなかった」(ibid.)。この本では、「征服以前」に関して、「アンデス文明」の記述は省略されている。それは、担当の大井氏に「アンデス考古学の調査経験がない」こと、(メソアメリカと違って)「アンデスの場合、考古学からのアプローチでしか全体像を描くことができない」ためである(「序説」、p.7)。
ところで、11世紀から西班牙人侵略に至るまでのメソアメリカ(墨西哥)の歴史は、墨西哥の北方の乾燥地帯に発する「チチメカ人」による南部制圧の歴史であった(「紀元前から一五世紀まで」、p.97ff.)。

また、鄭世平(土家野夫)『身辺的江湖』(広東人民出版社、2013)を買う。 鄭世平は「野夫」という筆名で活動している*2。「土家野夫」はインターネットにおけるハンドル・ネーム。彼のエスニシティ(土家族)に由来すると思われる。


序 日暮郷関何処是(柴静)
自序 譲記憶抵抗


掌瓢黎爺
遺民老譚
乱世游撃:表哥的故事
綁赴刑場的青春
風住塵香花已尽


”酔客”李斯
散材毛喩原
頽世華筵憶黄門


球球外伝:一個時代和一只小狗的際遇
童年的恐惧與仇恨
残忍教育


湖山一夢系平生
香格里拉散記
民国屐痕

昨日は、また許倬雲『知識分子 歴史與未来』*3を読了。