吃りの戦術

Eテレ『スイッチインタビュー』。アナウンサーの小倉智昭*1とテラワーダ仏教僧のアルボムッレ・スマナサーラ師との対談。


情報番組の顔、がんを患い死と向き合う小倉智昭×13歳で自ら出家、著作「怒らないこと」で知られるスリランカ人僧侶スマナサーラ。70代の2人が人生と死を語り合う。

情報番組で22年間、朝の顔を務めた小倉智昭。2016年に膀胱がんを患い、死と向き合った小倉が対談を望んだのは…スリランカ人僧侶 アルボムッレ・スマナサーラ。東南アジアなどで信仰されるテーラワーダ仏教の長老で、著作「怒らないこと」で知られる。俗世間どっぷりのメディアの世界で生きてきた小倉と、13歳で自ら出家し、悟りを求めるスマナサーラ。生まれも育ちも全く違う70代の男2人が、人生と死を語り合う。

この中で、小倉氏は自らの吃音について語っていた。話す内容を予め頭の中で組み立ててそれを話せば、吃らない。しかし、とりとめもなく雑談をしたり、電話の受け答えをすることは苦手で、今でも吃ってしまう、と。
私の場合もそうだな。基本的に、1パラグラフか2パラグラフ分の言葉を考えて、脳内にディスプレイされたそれらの言葉を読み上げるという感じ。そうなので、挨拶文とか大臣の国会答弁のような定型的な表現なら、脳内にあるストックをそのまま出力するだけなので、スムーズに喋ることができる。しかし、日常会話だととてもぎこちないものになってしまう。また、ターンの侵害(割込み)に対してはヴァルネラブルだ。脳内にディスプレイされた言葉を読み上げるという仕方で話しているので、まさに読み上げようとしている一瞬に割込まれると、言葉がフリーズしてパニックになってしまうといことも多々ある。