Takahashi Yukihiro

高橋幸宏*1の死を巡って。

Patrick St. Michel “Electronic music pioneer Yukihiro Takahashi of YMO dies at 70” https://www.japantimes.co.jp/culture/2023/01/15/music/electronic-music-pioneer-yukihiro-takashi-ymo-dies-70/
Nina Corcoran “Yellow Magic Orchestra Drummer Yukihiro Takahashi Dies at 70” https://pitchfork.com/news/yellow-magic-orchestra-drummer-yukihiro-takahashi-dies-at-70/
Elizabeth Aubrey “Yellow Magic Orchestra drummer Yukihiro Takahashi has died, aged 70” https://www.nme.com/news/yellow-magic-orchestra-drummer-yukihiro-takahashi-has-died-aged-70-3380817


様々な人が追悼の辞を発している。中でも、心に響いたのは細野晴臣*2の言葉だった。その最初の部分;


喉(のど)に引っ掛かってのみ込めない違和感とともに、自分の生死に向き合うことになる。それが友の死だ。感情は死を拒絶し理性は受け入れる。この悲痛な葛藤から逃げることはできない。

 人の一生は一冊の本のようだ。いま「高橋幸宏」という本を読み終え、多くのファンがあとがきを書こうとしている。物語は終わったが本は消えず、ずっとそこにある。
(Cited in https://note.com/yhd56/n/n0a103b5b7bb4

多くの人が高橋幸宏のドラミングを、またヴォーカルを語っている。私は、役者としての高橋幸宏というのを考えていた。彼は或る種の〈かろみ〉というのを表出するのに長けていた。これについては、細野もまた坂本龍一も及ばなかったのではないか。彼は大林宣彦の映画数本に出ており、その内1本(『四月の魚』)では主役を演じている。ほかの作品、例えば(原田知世主演の)『天国にいちばん近い島』では、脇役でありながら物語の作動にとって重要な役を担っているのだった。これは〈かろみ〉の表出に長けていたということと無関係ではないだろう。これが最も発揮されたのは大林の遺作『海辺の映画館』*3だった。なお、高橋さんがトラン・アン・ユンの『ノルウェイの森*4に出ていたことについては記憶が飛んでいた(汗)。