『産経』の記事;
鈴木茂という名前を知ったときは、残念ながら「はっぴいえんど」では既になく、ティン・パン・アレーとして活動していたというか、端的にユーミンのバック・ミュージシャンという印象が強かったのだ。
はっぴいえんどの元メンバーが大麻所持で逮捕
2009.2.18 12:19
乾燥大麻を所持したとして、警視庁東京湾岸署が大麻取締法違反(所持)の現行犯で、70年代に活躍したバンド「はっぴいえんど」元メンバーのミュージシャン、鈴木茂容疑者(57)=川崎市=を逮捕していたことが18日、分かった。
同署の調べによると、鈴木容疑者は17日午後2時ごろ、東京都江東区青海の路上で乾燥大麻約27グラムを所持した。「自分が吸うために持っていた」と容疑を認めている。
同署によると、鈴木容疑者は駐車禁止場所に乗用車を止めていたため、警視庁遊撃特別警ら隊員の職務質問を受けた。その際、うつむいたり目をそらしたり不審な態度を取ったため、調べたところ、乗用車の運転席脇の収納場所からプラスチックケースに入った大麻が見つかったという。
鈴木容疑者は昭和45年、細野晴臣、大瀧詠一、松本隆とともにロックバンド「はっぴいえんど」を結成し、ギターを担当していた。仕事のため、近くを訪れていたという。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090218/crm0902181226011-n1.htm
それはともかくとして、誰それが葉っぱで捕まったという報道が最近多い。ちょっと前までは角界がその焦点になっていたような気がする。今度は音楽界か。これについて、「農業」ブーム*1とかと絡めて、社会の「オーガニック化」の表れだとする意見もある*2。これには一瞬納得しかけて、やはりシャンプーは「植物物語」だよねとも思ったのだが、葉っぱの摘発が増えているということは実際に葉っぱに火をつけて吸う人が増えていることの表れではなく、寧ろ取締当局(或いはメディアや世間)の関心の表れであろうというのが犯罪社会学の教えだろう。今後は政界とかに波及するのだろうか。風邪薬or酒に酔った中川昭一をお気楽に笑っている場合ではないのではないかとも思ってしまう。
さて、中川事件を中国のメディアでは「酗酒門」と表現している*3。「酗酒」とは大酒をくらうという意味だが、酔酒というわかりやすい表現もあるのにこの表現を用いたというのは、麻生太郎に対する読んでごらんという挑戦なのか。香港や台湾の新聞を読む機会があったのだが、そちらの方では「酗酒門」という表現は(管見の限り)使われていなかった。