「“ビートルズ”が人気になった理由とは? ピーター・バラカンが分析「当時は歌も曲作りも演奏も自分たちでするのが前代未聞だった」」https://news.yahoo.co.jp/articles/2114449a3608111650d1cadf36ed7ca9dbee0e1d
ビートルズの初期の曲のタイトルって、「わりとたわいのないラブソング」だったにも拘らず、教科書と受験参考書くらいしか英語の本を読んだことない(文化資本低めの)中高生を戸惑わせるものがあった。”Please Please Me”もそうだけど、デビュー曲の”Love Me Do”とかも。”Love Me Do”ってどういう意味なんだ? って頭を捻った人も多いのでは? まあ、この場合のdoはloveという動詞を強調するものなのだけど*3、そんなの教科書に書かれていたか? 実は、疑問文(do you …?)や禁止命令文(Don’t ...)を説明する時に、その前提として教えるべきもの。また、”Can’t Buy Me Love”のタイトルを見て、主語は何処へ行ったんだ? と思わなかった? まあ少し聴いていると、主語はmoneyだとわかるのだけど。
バラカン:(ビートルズの)初期の頃は、わりとたわいのないラブソングだったりするんですけど、たとえば、「プリーズ・プリーズ・ミー(Please Please Me)」という曲は「僕を喜ばせてくれ」という意味になりますが、(タイトルに「お願い」の意味の”Please”と動詞の”please”と)“Please”を2回続けるのはニクいですよね。普通の会話では、そんなことを言わないから。まだデビューしたばかりの新人なのに、そういう印象に残るようなことをしていました。斉藤*2:へえ!
バラカン:次のシングルの「フロム・ミー・トゥ・ユー(From Me To You)」も、決して珍しい表現ではないけれども、曲のタイトルだと新鮮な感じです。
*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20070813/1187012269 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20071208/1197123181 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080215/1203014298 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080407/1207508410 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/01/13/152224 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/09/10/100526 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/05/07/092355
*3:通常は動詞の前におかれる。