「次郎」の罪?

ソフトバンクのCMに出てくる犬は「白戸次郎」といい*1、自らのツィッター・アカウントも持っているのだった*2。どうしてこんなことを言及したかというと、以下のような記事を読んだからである。


島弘之*3「見捨てられたペットの供養」https://kasinoki1957.hatenablog.com/entry/2022/10/31/133518


曰く、


以前、多くの白い日本犬を動物愛護センターで保護しているという話を聞いたことがあります。テレビのCMに登場する「白いお父さん犬」の影響だとのことでした。

子どもに「あの白い犬と同じような犬が欲しい」とせがまれて、親が買ってやったところ、「この犬、何でしゃべらないの。しゃべらないならいらない」と子どもが言って、見捨てられた犬を動物愛護センターで保護することとなったようです。

そんなことあったんだ! と驚くとともに、俄かには信じられないよ、とも思う。
先ず、犬というのはそんなに安いものじゃない。ブリーダーナビ編集部「ワンちゃんの値段が高い・安い理由って?代表的な犬種の相場もご紹介」という記事*4に仔犬の相場が載っている;

トイプードルの平均的な値段:約34万円
ミックス犬の平均的な値段:約28万4,574円
チワワの平均的な値段:約36万5,438円
柴犬の平均的な値段:約22万8,650円
フレンチブルドッグの平均的な値段:約43万3,467円
ミニチュアシュナウザーの平均的な値段:約38万2,715円
ミニチュアダックスフンドの平均的な値段:約33万2,124円
ポメラニアンの平均的な値段:約39万6,623円
パグの平均的な値段:約43万1,073円
ヨークシャーテリアの平均的な値段:約34万6,739円
ゴールデンレトリーバーの平均的な値段:約44万765円
シーズーの平均的な値段:約30万7,365円
ボーダーコリーの平均的な値段:約39万1,113円
カニンヘンダックスフンドの平均的な値段:約37万2,217円
ウェルシュコーギーペンブロークの平均的な値段:約34万8,894円
「次郎」は柴犬よりも少し大きい紀州犬だけど、柴犬よりも高いのかどうかはわからない。これまで息子に買ってやったもの、高いなというのは、ギター、i-Pad(中古)、Swich、自転車くらいだけれど、何れも犬の足下にも及ばない。犬の値段て、コロナや円安の前なら、家族で海外旅行にも行ける金額だよ。子どもが駄々をこねただけで、即決で犬を買ってやる親って、いったい何処の富裕層なのか? と思ってしまう。
ファンタジーの世界では、動物は、といううか、コッシ―*5のように、時には椅子でさえ人間の言葉を話す。しかしながら、子どもは少し成長すれば、ファンタジーの世界はともかくとして現実世界に生きる犬や猫は人間の言葉を話していないことを知る。それは何歳頃だろうか? また、そういうファンタジー/現実の切断をしていない子どもは、日常的に餌をやたったり散歩をしたりするという意味で、犬を飼うことはできないのでは? そうすると、子どもの駄々に負けたとはいっても、犬を飼っているのは親だろう。何が言いたいのかといえば、犬を買うのから捨てるのまで親の決断で運んでいたわけで、それを子どもに責任転嫁するというのはどうよとも思ったのだ。
まあ、以前、『ファインディング・ニモ*6カクレクマノミがブームになって、カクレクマノミの乱獲が惹き起こされたということがあった。また、犬ということだと、実写版『101』によるダルメシアンのブーム。日本でも、某サラ金のCMによって、コーギーがブームになったことがあった。こういうブームが過ぎれば、飽きる人もいて、それに伴って捨て犬問題も出来したというとはあったわけだけど。さて、捨てられた犬や猫のその後について。

全国で殺処分される犬と猫の数は、年間三万八千匹にのぼると言われています。愛護センターで殺処分された子たちはどうなるのでしょうか。気になって、居住する横浜市の動物愛護センターに問い合わせてみました。すると遺体は市内の公営の火葬場で荼毘に付されるとのことでした。

さらに「火葬後はどうなるのですか」と訊くと、火葬場に問い合わせてくださいとのこと。

廃棄物となって処理されてしまう可能性もあります。火葬場に電話して訊くと、提携している霊園のペットの合祀墓に葬られるとのことで、ほっとしました。ほっとはしましたが、多くの見捨てられたペットが殺処分されているという現実に胸が痛みます。