アンチ『舞姫』或いはバンカラさん通る

山下泰平「舞姫の主人公をボコボコにする最高の小説が明治41年に書かれていたので1万文字くらいかけて紹介する」https://cocolog-nifty.hatenablog.com/entry/2017/02/12/172400



森鷗外の『舞姫*1の主人公である太田豊太郎(のようなキャラ)を「ボコボコにする」小説があるという話。星塔小史の『蛮カラ奇旅行』。星塔小史は「東京専門学校(今の早稲田大学)の卒業生」であること以外は不明。なお、明治30年代以降、虚実の分からぬ「旅行物語」が流行っていたのだという。また、『渋江抽斎*2の主人公渋江抽斎の息子、渋江保もそんな「旅行物語」を書いていたのだという。

渋江抽斎 (岩波文庫)

渋江抽斎 (岩波文庫)

  • 作者:森 鴎外
  • 発売日: 1999/05/17
  • メディア: 文庫