パラレリズム

承前*1

森喜朗の暴言を巡って、「老害」なる言葉が一部では飛び交っている。
それについての、岩田健太郎*2の連続ツィート;


白井聡*3の発言;
問題は幾つかある。先ず「老害」を叫んで老人(高齢者)をバッシングすることと「長幼の序」を持ち出して老人(高齢者)を甘やかすことはパラレリズムにすぎないだろう。「老害」を叫ぶことは〈森喜朗問題〉を巡る状況の改善にはつながらず、却って森喜朗に開き直る口実を与えている。次いで、より重要なことだけど、実在と取り違えられた属性を主語とした分析的現実は(-ismと呼ばれることが多い)社会現象としての差別のコアの部分に属しているということに留意すべきだろう。「女性」を主語にした森喜朗の差別発言と、「老」を主語にした森喜朗への批判的言説は同じ言説的構造を共有している。~人を主語にすると、立派な(?)レイシズム的言説ができあがる。