「「重用」は「じゅうよう」か「ちょうよう」か」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2020/10/07/062652
「じゅうよう」というときも「ちょうよう」というときもあるよ(個人的には)。
周知のように、「重」という漢字には「ジュウ」という音と「チョウ」という音がある。殆どの場合、「ジュウ」と念み、「チョウ」と念むのは、「尊重」や「軽重」くらいかな*1。あ、「重祚」というのがあった! 一度退位した天皇が再度登極すること。皇極天皇/斉明天皇*2、また孝謙天皇/称徳天皇*3。さて、漢和辞典を捲ってみると、けっこう衝撃的な事実が露になる。「チョウ」は「漢音」だが、広く使われている「ジュウ」はたんなる「慣用音」でしかないのだった。まあ、「ジュウ」という「慣用」の元が何処にあるのかは知らないけれど。
「重」という漢字には、大まかに言って、2通りの意味がある。先ずは軽くないこと、次いでかさなる/かさねる。中国語ではこの意味の区別に従って、全く別の発音になる。zhongとchong。重慶(chongqing)は重い慶ではなくて、重なる慶。
*1:「重複」もありましたね。
*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100703/1278189948 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20120218/1329583422 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/03/09/012336
*3:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20110628/1309239274 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100703/1278189948 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20110813/1313253565 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20120217/1329477889 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20120218/1329583422