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東京新聞』の記事;


こんぴらさん」が神社本庁を離脱 大嘗祭の供え物届かず「天皇陛下にも不敬極まりない」
2020年11月18日 08時55分


 「こんぴらさん」の愛称で知られる香川県琴平町金刀比羅宮ことひらぐうは17日、神社本庁(東京都渋谷区)から離脱したと発表した。離脱の理由は、昨年11月の天皇陛下の即位関連儀式「大嘗祭だいじょうさい」を地元で祝う「大嘗祭当日祭」を巡り、本庁が約束していた供え物「弊帛料へいはくりょう」(5000円)が届かなかったためという。
 同宮は大正天皇大嘗祭で創作された歌舞うたまいを宮内省の楽師から指導してもらい、約100年前から「讃岐風俗舞さぬきふうぞくまい」として継承し、当日祭でも披露した。皇室との特別な縁を誇りとするだけに、本庁の対応を「天皇陛下に対しても不敬極まりない行為」と批判していた。
 同宮は2月に離脱方針を決めて法的手続きに入り、10月20日に文部科学相から離脱が認証されていた。今後は単一の宗教法人として宮司交代などを判断できる。幣帛料は今年1月末、本庁の地方機関の香川県神社庁から現金書留で送られてきたという。
 神社本庁の広報担当は、同宮の離脱について「コメントすることはない」とした。


◆有力神社が相次ぐ離脱…混乱続く神社本庁
 神社本庁を巡っては近年、有力な神社の離脱が相次ぐほか、保有財産を巡る不透明な売却や訴訟などもあり、混乱が続いている。
 金刀比羅宮の離脱は、本庁の「別表べっぴょう神社」と呼ばれる有力神社では、昨年の建勲たけいさお神社(京都府)以来となる。本庁は別表神社宮司の任命権などを握っており、日光東照宮(栃木県)や富岡八幡宮(東京都)の離脱は、本庁による人事や運営への介入に神社側が反発したことが契機だった。
 全国に2万5000社あるとされる八幡神社総本宮宇佐神宮大分県)でも、宮司職を世襲する到津いとうづ家と本庁側が対立し、一時は離脱の動きもあった。到津家の女性神職に対する解雇やパワハラ訴訟など昨年まで10年以上も内紛が続き、地元神社界にしこりを残した*1
 2015年の川崎市内の本庁職員宿舎の売却では、本庁上層部が不動産業者に便宜を図った疑いが浮上し、本庁の内部調査で「適法」と結論づけられた後も、くすぶり続けている。疑惑を告発した幹部職員2人が懲戒処分を受け、裁判で事務方トップの総長に処分の無効確認を求めている。
 この問題で、愛知県清須市宮司らは、総長を背任容疑で東京地検に告発。9月に不起訴となったが、「神社界に民主化コンプライアンスを求める」としてインターネットで署名を集める活動を続けている。
 10年前に裁判で離脱が確定した気多大社(石川県)*2の三井孝秀宮司は「神社本庁は、全国の神社の自治や信教の自由を最大限に尊重するべきなのに中央集権的な支配を強めてきた。このままでは離脱の動きは止まらないだろう」と指摘する。(阿部博行)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/69079

この記事に言及して、保立道久氏*3曰く、