モーリシャスの貨物船座礁・重油流出事故を巡って。
テレ朝の報道;
篠原修司氏*1がコメントしている;
インド洋で貨物船座礁事故 Wi-Fi接続求めて座礁か
8/14(金) 6:19配信テレビ朝日系(ANN)
モーリシャス沖で日本の貨物船から重油が流出した事故で、乗組員がWi-Fiに接続するため陸に近付いたと話していることが分かりました。
地元メディアによりますと、商船三井が運航する貨物船「WAKASHIO」の乗組員は当局の調べに対し、座礁する直前の先月25日夜に乗組員の誕生日を祝っていたと話しているということです。さらに、Wi-Fiに接続するために陸に近付いたと供述しているとも伝えています。こうした一連の行動が原因で貨物船が航路を外れ、座礁した可能性があります。モーリシャス政府は「環境非常事態」を宣言して対策にあたっていますが、1000トン以上、流出した重油の一部はすでに海岸に達していて、美しい海や生態系への深刻な影響が懸念されます。また、AP通信はジャグナット首相が貨物船を所有する長鋪汽船に対して重油の流出による環境被害への賠償を求める方針を示したと報じました。現地には日本政府から海上保安庁の職員ら6人で構成される国際緊急援助隊が派遣されていて、船体の状態や付近の汚染状況を確認するなど支援活動にあたっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/00504b659ecf782822d3b30d06e2aed5fd2a1d9d
そもそも遠洋航海の船舶における(インターネット接続を含む)通信をWi-Fiに頼っていたということはあり得ないだろう。
Wi-Fiの通信可能距離は一般的なものであれば50~100メートルです。
長距離対応の機種であれば300~500メートルは届きます(もっと届くものもありますが、タダ乗りできるような一般回線で使われていることはないと考えられます)。
今回の事件は障害物のない海のため、場所によっては届いたのかもしれません。
ただ、そのために座礁→オイル流出では目も当てられませんが・・・。ちなみに利用開始に向けて現在推進されている規格の802.11ahであれば、最大1キロメートル先まで届くと言われています。
802.11ahが広まれば「Wi-Fiの電波拾うために座礁」はなくなるかもしれません。
(後から調べたところ座礁位置が2キロメートル地点とのことですので、802.11ahでも厳しそうです)
ところで、「乗組員」の話ということだけど、航路を変更するために舵を切るということを、下っ端の船員の一存で行えるとは考えられない。
*1:https://www.kakuhito.net/ See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20161114/1479142340 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180626/1529977139 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180703/1530592050 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/03/05/001108 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/06/23/231440 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/15/112122 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/20/232854 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/12/07/012925 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/08/140242