色川大吉

突然訃報が跳び込んできた。まあ、96歳ということで来るべき日が来たという感じではある。
岩波書店のツィート;


共同通信の記事;

歴史学者色川大吉さん死去
「ある昭和史」で自分史ブーム

2021/9/7 13:18 (JST)9/7 14:14 (JST)updated


 「自分史」の分野を開拓した歴史学者で東京経済大名誉教授の色川大吉(いろかわ・だいきち)さん*1が7日午前2時43分、老衰のため死去した。96歳。千葉県出身。葬儀は密葬で行う。

 中学教師をしつつ社会運動に携わり、「明治精神史」を刊行。市民らで地域史研究を行う「多摩史研究会」を結成した。

 庶民の立場から記した「ある昭和史」はその後の自分史ブームの先駆けとなった。リベラルな知識人としても知られた。

 「明治の文化」「自由民権」など著書多数。
https://nordot.app/807827113832284160

私は遺憾ながら色川先生の本丸である明治政治思想史、特に自由民権運動の研究にはあまり親しんでいないのだった(汗)。印象に残っているテクストといえば、(最初に読んだ)『ユーラシア大陸思索行』、(民俗学に接近した)『日本人の再発見』、『昭和史世相篇』、(西蔵紀行/論である)『雲表の国』なのだった。