「国会議員のなかに放送大を知る人もいないのだろう」(寺脇研)

澤田晃宏*1「「放送大がなかったら心が折れていた」難関大中退の女子大生が抱く夢」https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190619-00000028-sasahi-life


放送大学を巡って。


 文部科学省総務省が所管する通信制大学放送大学は1983年に開学した。教養学部のみの単科大学で、約8万4千人(学部)が在籍する。入学試験はない。授業はBSテレビやインターネットを介して行われる放送授業のほか、全国57カ所の学習センターやサテライトスペースで対面の面接授業がある。放送授業と面接授業を合わせ124単位以上修得し、4年以上在学すれば学士の学位を取得できる。

 開学から36年。変化もある。岩永雅也副学長はこう話す。

「本学の学生調査では、学生の入学目的は開学から長らく『大卒資格を得たい』がトップでしたが、最新の調査(18年)では『教養を身につけたい』がトップです。開学当初は入学者の約7割は高卒者で、大学進学を逃した人たちの機会を保障するセーフティーネットとしての役割が中心でしたが、現在は学部学生の約4割が四大卒以上。放送大学の役割も変わりつつあります」

2017年の澤田晃宏「元文科官僚・寺脇研さん「教育無償化に放送大学の活用を」教育改革に疑問視」というインタヴュー記事*2で、寺脇研*3曰く、

──安倍内閣は目下「人づくり革命」の柱として、選挙の公約にも掲げた高等教育・幼児教育の無償化を進めています。


 安倍政権の「改革」のような拙速な議論ではなく、腰を据えて考える問題だ。例えば高等教育の無償化は教育制度を変えずとも実現できる方法もある。放送大学の無償化だ。「いつでも、誰でも、どこでも学べる」大学として83年に開学した放送大は「文教行政最後のロマン」と称され、学生100万人を目指す壮大な計画だった。しかし現在の学生数はその1割に満たない。これを使わない手はないが、国会議員のなかに放送大を知る人もいないのだろう。

 国立大学だと入学金と授業料で卒業までの4年間で約250万円かかるが、放送大だと70万円程度で、予算も縮小できる。放送大の授業料は年額ではなく、履修科目に応じての授業料であり、納税者の理解も得やすい。こうした案が出てこないのも、場当たり的と感じる理由だ。

たしかネット上で突如放送大学をdisり始めて、実際の放送大学学長に窘められたというちぇんちぇーもいたのだった*4。また、(令和を結局見ることができなかった)花柳幻舟*5放送大学の卒業生。
ところで、放送大学だけではないけれど、通信制の学校には通学制にはない或る種の困難があるよね。