捨てられた本たち

京都新聞』の記事;


図書館の本、道路脇に大量投棄 蔵書印やバーコード付く
5/13(月) 11:40配信 京都新聞


 宇治市立図書館や周辺自治体の所蔵とみられる本が100冊以上、京都府宇治市白川の道路脇に投棄されていたことが13日、市教育委員会への取材で分かった。

 市教委によると、11日に市民から市中央図書館に「図書館の本が大量に捨てられている」と連絡があったという。図書館職員が現場で、宇治市のほか、京都市城陽市京田辺市精華町の図書館、滋賀県立図書館(大津市)などの蔵書印やバーコードが付いた大量の本を確認した。
 宇治市中央図書館は当該の図書館に連絡し、書籍は同図書館で保管しているという。市教委は「図書館の休館日明けの16日から、1冊ずつ貸し出しの状況などを調べる。警察への被害届も検討したい」としている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190513-00010002-kyt-soci

朝日新聞』;

図書館の蔵書100冊超、山の中で発見 京都・宇治
5/13(月) 13:31配信 朝日新聞デジタル


 京都府宇治市の山中で、同府内や滋賀県の図書館の蔵書100冊以上が廃棄されているのが見つかった。盗まれた可能性もあり、同市は府警と相談して詳しく調べる。

 宇治市によると、同市白川の道路わきの山中に、図書館のシールやスタンプのある本がまとめて捨てられていた。見つけた人が11日、同市図書館に連絡した。職員が現場で確認したところ、宇治市図書館のほか、京都市京都府京田辺市城陽市精華町滋賀県の図書館の蔵書が確認できたという。

 宇治市教育委員会の担当者は「持ち帰られた本の可能性がある。詳しく調べたい」としている。(小山琢)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190513-00000026-asahi-soci

朝日の記事に添えられた写真を見ると、まるで有価物回収に出すかのように、紐で几帳面に括られている。


Shino Tanaka「図書館の本、京都府の山中で大量に捨てられる。少なくとも6図書館の蔵書か」https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5cd90681e4b054da4e8bebc2


曰く、


担当者*1は「最近になって大量に本が行方不明になっているなどの状況は把握していない。現場から引き揚げた本を詳しく調べるのはこれからなので、行方不明になっている本なのか、盗まれたものなのか、保管期限が過ぎて除籍した本なのか分からない」という。

警察にも相談し、今後被害届を出せるのかどうかなども調べる予定。

ゴールデンウィークの10連休も開館していたため、13、14日は休館するはずだったが、職員たちはこの事件のために「本の仕分けや確認などを、15日の開館までに進めなくてはならないでしょう」と話している。

現在、山中に放置されていた本は宇治市立図書館に運ばれている。京都市京田辺市城陽市精華町滋賀県立図書館のシールが確認された。

京田辺市社会教育課の担当者は「我々も週が明けて13日の朝に聞いたばかり。警察にも相談しており、勝手にひもをほどいてはいけないようなので、まだ詳細を調べられていない」と説明。

「図書館の職員であれば、憤りを覚える事件。今後の管理についても、これから考えていこうと思っています」と話した。

少なくともバーコードが貼られた本に関しては、誰が借りているのかといった情報は直ぐにわかる筈。「除籍」されたかどうかも。
図書館の蔵書の管理についていえば、本は原則として館内で読むということにして、館外貸し出しはなるべくやめた方がいいんじゃないか。どうしても(自宅などの)館外で読むということなら、必要な箇所のコピーを取ってもらうとか。また、スマートフォンで本を撮影するのは、本屋でやれば〈ディジタル万引き〉ということになるのだろうけど、図書館の蔵書を撮影するというのは問題ないでしょう。

*1:たぶん、宇治市教育委員会の人。