柴谷篤弘

『朝日』の記事;


「生物学の革命」 元京都精華大学長・柴谷篤弘さん死去

2011年3月26日20時51分



 日本の分子生物学研究を切り開いた一人で、科学者出身の思想家として知られた京都精華大学名誉教授の柴谷篤弘(しばたに・あつひろ、本名横田篤弘〈よこた・あつひろ〉)さんが25日、肺炎のため死去した。90歳だった。通夜と葬儀は近親者のみで執り行われる。喪主は妻真佐子さん。

 堺市生まれ。京都大理学部を卒業し、広島大教授、オーストラリア科学産業研究機構研究員、関西医科大教授、京都精華大教授などを歴任。1992年から3年間、同大学長を務めた。

 戦後間もない時期から核酸(DNAとRNA)の重要性を認識し、国内初の分子生物学研究組織と言える「核酸研究会」の設立に参加。60年に当時の研究をまとめた著書「生物学の革命」は、多くの科学者に影響を与えた。

 大学紛争をきっかけに「外国から日本を見直す」とオーストラリアに渡って19年間滞在。帰国後は「科学批判から差別批判へ」など科学者の社会的責任を問う著作を出版し、環境問題や差別問題などについても積極的に発言した。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0326/OSK201103260090.html

「経済思想」さんによると、料理本も出していたということなのだが。ちょうどその頃だったか、Evolveという進化論関係のメイリング・リストがあって、柴谷先生も参加されていたのだが、このMLは或る夜Listservサーヴァーが突如発狂して、それで解散と相成ったということを思い出した。