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竹宮恵子氏が京都精華大の学長退任へ、後任はサコ氏


 京都精華大京都市)の学長を務める漫画家の竹宮恵子氏(67)が、来年3月に任期満了で学長職を退任することが15日、分かった。複数の大学関係者が明らかにした。後任候補には、西アフリカのマリ出身のウスビ・サコ教授(空間人類学)が選ばれており、9月の理事会で正式決定する。

 竹宮氏は2000年に教授となり、08年にはマンガ学部長、14年に4年の任期で学長に就任した。学長は教職員が投票権を持つ選挙によって選出された後、理事会の承認を受ける。過去には複数期務めた学長もいたが、竹宮氏は今回の学長選には出なかった。

 文部科学省によると、これまでアフリカ出身者が日本の大学の学長に就任した記録はなく、サコ氏が初とみられる。大学広報室は、取材に対して「現時点では正式に決まったものではなく、コメントできない」としている。

 竹宮氏の代表作の「地球(テラ)へ…」は、小学館漫画賞を受賞し、アニメ化もされた。竹宮氏は、14年には紫綬褒章も受けた。

 京都精華大は短期大学だった1973年に「マンガクラス」を創設し、2006年に国内で初めてマンガ学部を開設した。

[ 2017年8月15日 16:59 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2017/08/15/kiji/20170815s00042000164000c.html

竹宮恵子さん*1京都精華大学の学長を務めていたということ自体、知らなかった。
ウスビ・サコ氏*2については、例えば、


「ウスビ・サコ先生 インタビュー」http://www.kyoto-seika.ac.jp/humanities/2014/09/18/sacko-interview/


曰く、


人の動きやコミュニティのあり方から空間を考察する「空間人類学」を研究しています。
 
 たとえば学校の教室は、どうして教室として機能していると思いますか? 壁で囲まれた空間を「教室」と名付けただけでは、そこは教室にはなりません。生徒が勉強するための机や椅子、先生が立つ教壇が用意されて、授業が行われてはじめて教室として機能するわけです。
 
 近代的な価値観では、建築は「1空間に1機能」だと考えます。でも、昔の日本の家では、ちゃぶ台を出せばお茶の間、片付けて布団を敷けば寝室。人の行動とそのための道具によって空間を形成して、ひとつの部屋に複数の機能を持たせていたんですね。そういった例は、私の祖国・マリの集合住宅における中庭にも見ることができます。