竹下隆一郎*1「ネットの功罪を振り返る「希望と絶望のインターネット30年史」おすすめ本5冊」https://www.huffingtonpost.jp/entry/ryan-takeshita-oshibon_jp_5c9af2cee4b08c450ccda48f
「本屋さんの「推し本」」という主旨からはちょっと外れているような気はするけど(だから「特別編」と銘打たれているのか)。
希望と絶望のインターネット30年史
村井純『インターネット』(岩波新書)
イーライ・パリサー『閉じこもるインターネット』(早川書房)
糸井重里『インターネット的』(PHP文庫)
東浩紀『ゲンロン0 観光客の哲学』(genron)
立入勝義『ウーバー革命の真実』(ディスカヴァー・トゥエンティワン )
- 作者: 村井純
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1995/11/30
- メディア: 新書
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「JUNET」に関しては、科研費の申請をリジェクトされたということが、(現在の視点から見ると)甚だ興味深い。
日本のインターネットの父と呼ばれる村井純氏の本は、ネットの歴史的な理解のために必読だ。1984年、村井氏は大学などの正式な許可を得ずに、研究室同士のコンピューターを接続する「JUNET」の実験を始めた。本書を通して、そうしたネット黎明期の興奮が蘇ってくる。
人類の知的財産を高速で交換しあうインターネットは「人間に、新たな驚きをもたらし、新たな課題をなげかけます」という冒頭の投げかけは刊行20年以上たっても重い。
また、竹下氏曰く、
因みに、糸井重里の本は「PHP文庫」ではなくPHP新書(書影によれば)。
インターネットが身近になった1990年代後半。大学生だった私は、IBMのホームページ・ビルダーを使って自分の情報サイトをつくったり、ヨーロッパやアメリカの見知らぬ若者と「文通」をしたりしていた。大手メディアの記者や有名人ではなくても、世界に向けて発信できる「魔法のようなネットワーク」に感動した気持ちは、心の中にこびりついている。最近はインターネットをめぐる嫌なニュースも増えてきた。私も悪口を書かれることは多いし、議論をしようとしても揚げ足を取られる。それでもここで挙げた5冊の本を何度も読み返して、ネットの悪いところも良いところも噛みしめたうえで、「人とつながる」ことのワクワク感を探っている。