柄谷行人『世界史の実験』

世界史の実験 (岩波新書)

世界史の実験 (岩波新書)

柄谷行人『世界史の実験』を数日前に読了。


第一部 実験の史学をめぐって
I 柳田国男論と私
II 実験の文学批評


第二部 山人から見る世界史


あとがき

文春新書から刊行された『遊動論』*1と重なる部分が多いけれど、こちらのぶっちゃけ話的な感じが面白い。
ところで、「実験」ということで、独立変数、従属変数、媒介変数の設定はどうなのか? 実験群と統制群の設定はどうなのか? とか思ってしまったが、柳田國男やあ柄谷が謂うところの「実験」とは要するに「比較」ということ。
遊動論 柳田国男と山人 (文春新書)

遊動論 柳田国男と山人 (文春新書)