その前後

承前*1

吉野太一郎「平凡なサラリーマン記者として、後藤健二さんの事件に向き合うということ」http://www.huffingtonpost.jp/taichiro-yoshino/kenji-goto_b_6635008.html


『ハフィントン・ポスト』はISISを「ダーイシュ」にしたのね。
この文章、書き出しの部分が興味深い;


2月1日午前5時すぎ、スマートフォンからけたたましい音が続けて鳴り、目が覚めた。悪い胸騒ぎがして、画面をのぞいた。そこには、見たくない最悪の結末があった。

過激派組織ダーイシュ(「イスラム国」)に拘束されたジャーナリスト後藤健二さんの人質交換を巡る動きが緊迫した1月末から、ハフィントンポスト日本版編集部では、ダーイシュ(「イスラム国」)の関係者や、現地ジャーナリストのソーシャルアカウントを、24時間態勢でウォッチしていた。ただ、交渉期限とする1月29日の日没時間が過ぎ、人質関連の情報発信は目に見えて少なくなっていた。

そんな1月31日、土曜日の昼ごろ、鍵になるとみられる人物の一人が「私と直接話したければこちらへ」と、グループチャットアプリに登録するよう呼びかけているのを見つけた。試しに自分の携帯にインストールしてみた。グループのメンバーが何かメッセージを発信するたびに大きな音が鳴ったが、ここでも情報発信は多くなかった。

不規則な長時間勤務で疲れが溜まっていた。「これは長期戦かな」と思い始めていた。2月1日に日付が変わった頃、職場を出て自宅に帰り、缶チューハイを1本飲んで午前3時ごろ眠りについた。

2時間もせず、その静かだったグループチャットが立て続けに鳴りだした。ダーイシュ(「イスラム国」)関係者が興奮状態で動画をシェアし「神のご加護を」といった文句を連呼していた。大慌てでパソコンに向かったが、手が震え、パソコン起動時のパスワードを3回打ち間違えた。同僚数人にも電話したが、どうやら間違い電話だったらしく通じなかった。

あのイギリス式の英語で喋る低い男の声が、まだ耳の奥底にこびりついて離れない。後藤さんと直接の面識があったわけではないが、1週間たってもまだ体が重く、仕事が手につかない。

後藤健二氏関係では、


假装在紐約「記住他的最好的方式、是記住他做過的事」http://www.21ccom.net/articles/world/qqgc/20150203120464.html


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