ラーメン食べてる?

遅いという感はあるものの、「イスラム国」という呼称をやめようという動きが拡がっている*1。そこで、注目されているのが「ソープランド」。


クレシさん*2 ら国内10カ所以上のモスクの代表者は先月末、「イスラム国」という名称がイスラムのイメージを不当に損なっているとして、同名称を使わないよう報道機関などに求める運動を始めた。「『イスラム国』の名称を使えば、暴力的な宗教だとの偏見が助長される」と指摘する。英語の略称「ISIS(イラク・シリアのイスラム国)」や「ISIL(イラク・レバントのイスラム国)」、アラビア語の略称「ダーイシュ」などの使用を呼びかけている。

 クレシさんは、性風俗の業態名として誤用されていた「トルコぶろ」を「ソープランド」に改名する運動が80年代に成功した例を引き合いに、「名前による負のイメージは影響が大きい」と話し、使用名称の変更に期待を寄せる。同モスクでは見学を受け付けており、希望者にはイスラムについて説明したいという。
http://mainichi.jp/select/news/20150205k0000e040193000c.html *3

また、神田敏晶*4「「イスラム国」は「トルコ風呂」と一緒!」*5に曰く、

現在の「ソープランド」の名称は、かつては「トルコ風呂」という名前で呼ばれていた。「トルコに行く」とか「トルコの子」等は、国のトルコや、トルコ料理トルコ人を意味することではなかったのだ。すべて性風俗店をイメージさせる言葉だった。

1984年、東大のトルコ人留学生や、トルコ大使館などからの苦情により、「トルコ」と呼ぶのをやめようという動きが小池百合子氏らの協力でおきた。そこで、東京都特殊浴場協会が、一般に呼びかけ、提案されたのが、「ソープランド」「ロマン風呂」「浮世風呂」「コルト」「ラブリーバス」「オアシス」「ロマンス風呂」「ラブユ」などが提案され、それらの中から、「ソープランド」が選ばれ、現在の呼称となっている。

現在の「イスラム国」は、イスラムの人々にとっては、まさに「トルコ風呂」名称と同様の被害を被っているといえよう。

神田氏が援用しているWikipediaでは、

1981年〜1983年に東京大学に留学していたトルコ人留学生、ヌスレット・サンジャクリも「トルコ風呂」の名称にショックを受けた一人である。再来日した1984年8月に当時の厚生大臣である渡部恒三に「トルコ風呂」の名称変更を直訴するなど、改名運動を行った。また、1983年まで新宿区に「大使館」という店があり、そこが50音別電話帳に「トルコ大使館」と掲載されていたため、本物のトルコ大使館が抗議したこともある。

この運動は小池百合子(後に政治家)の協力を得て、日本のマスコミにも大きく取り上げられた。その結果、同年10月に横浜市の特殊浴場協会が「トルコ風呂」の名称を用いないことを決定、愛知県と神戸市でも横浜に続いて「トルコ風呂」の名称が撤廃された。しかし、代わりとなる名称が決まらず、暫定的に「特殊浴場」「特浴」「湯房」などの名称が使われた。東京都特殊浴場協会は新しい名称を一般公募し、同年12月19日に赤坂プリンスホテルで会見を行い、新たな名称である「ソープランド」を発表した。2,400通以上の募集があり、最も多かった名称は「ロマン風呂」「浮世風呂」だった。このほか、「コルト」「ラブリーバス」「オアシス」「ロマンス風呂」「ラブユ」などの名称が提案された。

以降、性風俗店を意味する「トルコ風呂」「トルコ」の呼称は(基本的に)公的に使われる事がなくなり、発表済みの小説や漫画作品などにおいては文章やセリフの削除もしくは「ソープランド」「ソープ」等への修整が行われた。しかし、性的なイメージと離れた「ソープランド」の名称に当初は反発する声もあった。これらの風俗店で性的なサービスに従事する女性を指す名前も、「トルコ嬢」から「ソープ嬢」「ソープレディ」に改められたが、新しい名前は馴染みが薄いために「ホステス」「コンパニオン」の名前が使われることもあった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E9%A2%A8%E5%91%82_%28%E6%80%A7%E9%A2%A8%E4%BF%97%29

と書かれている。
Wikipediaの「小池百合子」の項には、

カイロ大学卒業後はアラビア語の通訳として活動。PLO議長ヤーセル・アラファートやリビアカダフィの会見では、コーディネーター兼インタビュアーを務めた。1984年、東京大学に在籍していたトルコ人留学生ヌスレット・サンジャクリの抗議を受け、「トルコ風呂」の名称が「ソープランド」に改められた。小池はこの青年を当時から支援しており、本人も後日新聞報道でそれを認めている。小池はトルコ留学生の熱心な訴えを聞き、国家の尊厳を守るという「大義」に加えて、がぜん彼への「共感」(=なんとかしてあげたい)が芽生えた結果だった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B1%A0%E7%99%BE%E5%90%88%E5%AD%90
その後も、「ホテトル」とか「マントル」の一部として暫くは残っていたのだけれど。なお、最近つい「土耳古風呂」という言葉を使って、どなたかに窘められたということがあった。
さて、小池百合子*6というのは元「小沢信者」で、脱「小沢」化した後にさらなる邪教に嵌ってしまったという感じがあるのだけれど、実は与野党を問わず、アラビア語ができる日本で唯一の政治家でもあるのだ。それにしては、今回のISISによる人質事件で何か積極的な働きをしたという話は聞かない。ラーメンばっかり食べているのだろうか。というか、数年前から、稲田朋美山谷えり子、それから片山さつきという極右三人娘の陰に隠れて存在感が稀薄になっていると感じるのは、ただ私が世間知らずであるからなのだろうか。