たしかに「話題がTVや新聞、コミック誌に限定された人に」「魅力を感じ」ないけれど

蒲生トシヒロ「井出くんが聴くべき10枚の音楽アルバム」http://www.dakiny.com/archives/music/listen-to-10-albums/


曰く、


音楽をいくらたくさん聴いても音楽業界にいるでもない限り、お金に替わったり出世できたりするわけではない。だがそれは目の前を見ているだけだからそう思うだけなのだ。

若いうちは自分の能力だけで仕事ができる。でもある年齢に達したり、あるポジションになって自分の力の限界を感じたとき、人脈というものが必要になってくる。
その時、コミュニケーションに役立つのが、自然に身についてきた趣味や教養なのだ。


話題がTVや新聞、コミック誌に限定された人に君は魅力を感じるか?


僕も50代であるが、周囲でシルバーエイジで活躍してる人たちは、例外なく趣味や教養がゆたかでユニークな人たちが多い。
一見仕事に結びつかない音楽鑑賞や映画鑑賞は結果的に、人格形成や人脈作りには大きな武器になっており、社会人を長く続ける上で必要なものになってくるのだ。
40歳から教養を深めるなんてなかなかできやしない。若いうちに身につけておくことが好ましい。

「人格形成や人脈作り」の「大きな武器」にするぞと力んでいる時点で既に負け*1。折角「教養」を身につけたとしても、それに対するリアクションは、お勉強がんばりましたねと頭を撫で撫でされるか、もっとお勉強しましょうと叱られるか、だろう。
蒲生氏が挙げているリストについてはとくにコメントはせず。勿論ケイト・ブッシュもピンク・フロイドもキング・クリムゾンも無視されていることについては許し難いとは思うけれど、これは歴史認識や趣味の差異に関わることであって、いきり立っても仕方がないことなのだ。