宗和「成吉思汗墳墓或在四川甘孜?」『東方早報』2009年9月29日
成吉思汗の墓の所在地は考古学上の最大の謎とされている。内蒙古の「鄂爾多斯市伊金霍洛旗甘徳利草原」の「成吉思汗陵」は一般には「衣冠塚」と見なされている。最近、大連在住で、成吉思汗の第34代の子孫である「烏雲其其格」(80歳)という蒙古族の女性が北京の歴史学者、滕木其楽氏に、成吉思汗の墓は「四川省甘孜蔵族自治州」の洞窟にあると語った。彼女によれば、墓の位置は先祖から口承され、現在でも4年毎に墓参しているという。また、その洞窟には当時の戦利品や書物を含む多くの財宝が埋蔵されており、木乃伊化した成吉思汗の遺体も安置されているという。
2001年には、米国の考古学者がウランバートル附近で城壁に囲まれた墓地を発見し、成吉思汗の墓であると称したが、後に匈奴の墓であることが証明されている。また数年前に、成吉思汗の「第34代嫡孫」である奇忠義氏が新華社の取材に対して、「伊金霍洛旗」の陵墓はたんなる「衣冠塚」ではないと答えている。「其有很多秘密、但是不能説」。
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