しつこいかもしれないけれど、またまたクリスマスのネタ。
私たちがお呼ばれしたディナーは勿論上に書いてあるような値段ではない。まあ、普段でも例えばM on the Bundあたりでディナーをすれば500元は軽く超えるということはあるのだけれど。こちらでも「抽選」はあったけれど、まったく当たらず。隣のテーブルでは大当たりの連続だったというのに。
クリスマスも過ぎ去ってしまったが、上海の街では相変わらずサンタクロースの飾りつけは残されている。実は、今年の上海の5星ホテルのクリスマス・ディナーは絶好調だった。この時期、いつもなら200元前後で食べられるホテルのバイキングも1000元を超える価格に設定されていたところもあった。『新民晩報』の報道によれば、最高価格は2500元前後だそうだ。またホテルによれば、安いディナーは逆に売れ行きが悪いという。
人気の秘密は、料理よりもむしろ豪華商品があたる抽選会にあるといわれている。ディナーチケットの値上げは、料理の質が上がったというよりも、むしろ賞品にコストがかかっているらしい。プラズマテレビやバリ島4日間の旅なども賞品になっている。
さらに、最近は会社の接待としてこのディナーを利用されている点も指摘されている。自分の懐が痛まないわけだから、高ければ高いほどいいという理由だ。クリスマスディナーも月餅と同じような運命をたどるのか?
http://www.explore.ne.jp/news/article.php3?n=1970&r=sh
さて、
劉莉「美国聖誕大餐流行中国菜」
『東方早報』2005年12月27日
という記事が目に止まったのだが、一見すると〈文化的お国自慢〉の記事であり、実際そうなのだが、興味深いのはクリスマス・イヴに中華料理を食べるのはユダヤ人が多いということだ。記事には、マサチューセッツ州「索古斯」*1市の「九龍餐館」というレストランが登場するのだが、その「大部分の顧客はみなユダヤ人である」。何故ユダヤ人が中華料理を?というと、クリスマスの時、米国のマジョリティである基督教徒は家に帰って家族と団欒するために、街のレストランは休業状態になる。そうすると、ユダヤ人が外食するのは非基督教徒の華人が経営する中華レストランしかないということになる。また、フロリダ州「奥蘭多」*2市のユダヤ教ラビである「比・戴維・凱伊」師によると、中華のメニューには「素菜」も多く、それはユダヤ教の戒律にも合致しているのだという。中華といえば豚肉を思い出すので、俄には信じがたいところもあるのだが、仏教系の精進料理たる「素菜」だったら戒律違反になるということはないでしょう。
食物に関する戒律が近いのはイスラームなので、アラブ料理はどうなのだろうと思うのだが、それは政治的な理由で駄目ということなのだろうか。或いは、ムスリム系中国人(例えばウイグル人)が米国進出したら?
ところで、
駱俊澎「林志玲再遭抵制被罵無脳」
『東方早報』2005年12月27日
〈反日〉ネタということになるのか。
TV番組撮影で、箱根で被った(多分)小田急電鉄の帽子が日本陸軍の帽子と間違えられ、ネット上で吊し上げ。
サンタ帽を被っていた近所のスーパーの店員さんは、サンタ帽を脱いで、「唐服」風の綿入りのヴェストを着始めた。