Fortune Cookie

陸楽楽「中餐就是咕咾肉*1? 你太落伍了」『外灘画報』2008年8月25日、B34


米国で中華料理といえば伝統的に広東料理福建料理だったが、1990年代以降、中国大陸出身者(新華僑)が増えるに連れて、北京、東北、さらにはウィグルといった中国北方の料理が増えている。
また、台湾系米国人でNYTの記者であるJennifer Leeによれば、米国の中華料理屋といえば定番のfortune cookieの起源は実は日本であるという。第二次世界大戦前に、旧金山(桑港)で日系人がfortune cookieを既に作っており、日本国内でもそれに似た「点心」が作られていたという。第二次大戦中に日系人がビジネスを継続できなくなると、中国系がそれを「借用」して、いつの間にか全米で中華料理といえばfortune cookieということになっていたという。ただ、籤が中に入っているのも日本起源なのかどうかはわからない。
fortune cookieが定番なのはあくまで米国の中華料理であって、中国人読者のために、「幸運餅干、脆甜的元宝*2状小点心、烘成金黄或杏黄色、空心内蔵着印有叡智、吉祥文字的紙条」と註されている。

*1:See http://baike.baidu.com/view/1448908.htm 要するに骨付き酢豚。

*2:馬蹄銀。