祇園のパシリ?

悪さをして人間に捕まった河童がもう二度と悪いことはしませんと誓約して解放されるという話がある。福井県に伝わるヴァージョンでは、河童は「祇園祭りのうちに人間や家畜の尻子玉を祇園様に供えなければならないのです」と自供している(岩井宏實監修『日本の妖怪百科2――水の妖怪』、p.9)。河童の悪さというのは「祇園様」(牛頭天王)の命令だった*1
因みに、「尻子玉」とは「肛門のあたりにあるとされ、水中でこれをぬかれると、人や動物はおぼれ死ぬといわれています」(ibid.)。河童以外の文脈で登場することってあるのか?

*1:河童と祇園信仰の関係についてはhttps://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20150619/1434685712 でも言及している。