最近、DaiGo暴言問題に触れて、「「ホームレス」の人が襲撃されるという事件は遺憾ながら珍しいことではない」と書いたのだった*1。
稲葉剛*2「過去に少なくとも27人が死亡。野宿者への差別襲撃をなくすために」http://inabatsuyoshi.net/2021/08/22/3804
曰く、
先日も、人気ユーチューバーによるホームレスの人たちへの差別発言が社会問題になりましたが、私はこうした発言が野宿者への差別襲撃を扇動しかねないことに大きな危機感を抱いています。
1980年代以降、全国各地で野宿者への襲撃事件により亡くなった方の人数は、確認できただけで27人にのぼります。襲撃を受けた被害者が怪我や物的損害を負った事件の件数は把握できませんが、この何十倍にものぼると推察されます。
襲撃による死亡者の人数を時系列でまとめると、下記の通りになります。襲撃事件による被害者の数は、全国的に野宿者数が増加し始めた1990年代半ばより増え続け、全国の野宿者数がピークに達した2000年代初頭に最も多くなっています。発生地域は野宿者の多い大都市部(東京、名古屋、大阪)が大半を占めています。
1983年 3人(横浜市)
1995年 2人(東京都北区、大阪市)
1996年 2人(渋谷区、東京都北区)
2000年 3人(墨田区、大阪市、練馬区)
2001年 1人(大阪市)
2002年 4人(東村山市、名古屋市、熊谷市、名古屋市)
2003年 4人(世田谷区、水戸市、名古屋市、江東区)
2005年 2人(墨田区、姫路市)
2006年 1人(岡崎市)
2008年 1人(国立市)
2009年 1人(世田谷区)
2012年 1人(大阪市)
2020年 2人(岐阜市、渋谷区)