「何十倍」の中のひとつ。
先日も、人気ユーチューバーによるホームレスの人たちへの差別発言が社会問題になりましたが、私はこうした発言が野宿者への差別襲撃を扇動しかねないことに大きな危機感を抱いています。
1980年代以降、全国各地で野宿者への襲撃事件により亡くなった方の人数は、確認できただけで27人にのぼります。襲撃を受けた被害者が怪我や物的損害を負った事件の件数は把握できませんが、この何十倍にものぼると推察されます。
(稲葉剛「過去に少なくとも27人が死亡。野宿者への差別襲撃をなくすために」http://inabatsuyoshi.net/2021/08/22/3804) *1
永井悠大氏*2曰く、
昨晩の夜回り。公園で寝ている当事者の方から「若者6人に爆竹を投げられて手を火傷した。警察からは被害届を出すようすすめられたが、寝てる自分も悪いし大事にしたら可哀想だと思い、2度としないと約束してくれるならそれでよしとしました」との声が。報道されなくても、今なお襲撃は起きている。
— 永井悠大 (@nytissue) 2021年9月15日
何の理由もなく襲撃されたのに「寝てる自分も悪い」と言わせてしまう社会はバグってる。
— 永井悠大 (@nytissue) 2021年9月15日
たしかに、「社会はバグってる」。でも、やはり問われなければならないのは、「爆竹」を投げる人間であり、そのような人間を生み出す「社会」であろう。