75年経った

「女性が初投票した日から75年 政治の男女格差をなくすには」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210410/k10012967761000.html


曰く、


女性の参政権は戦後になって実現し、75年前の10日、昭和21年4月10日に行われた衆議院選挙で初めて女性が投票し女性初の国会議員が39人誕生しました。
参政権獲得まで;

参政権をめぐっては、明治22年に一定以上の納税をした男性に限って認められ、その後、大正14年に納税額による制限が撤廃され、男性については普通選挙が実現しました。

一方、女性については、大正時代に市川房枝平塚らいてうを中心に新婦人協会が創立されました。

婦人参政権を求める運動が進められますが、実際に認められたのは戦後の昭和20年12月のことでした。

獲得以後;

そして、75年前の昭和21年4月10日に行われた総選挙で初めて女性が投票し、女性初の国会議員も39人誕生しました。

当時の投票率をみると、男性が78.52%だったのに対し、女性は10ポイント以上低い66.97%でしたが、その後、女性の投票率は徐々に上昇し、女性として初めて衆議院議長を務めた土井たか子氏が初当選した昭和44年の総選挙では、女性の投票率が初めて男性を上回りました。

一方、衆議院の女性議員は、75年前は39人、全体に占める割合は8.4%でしたが、現在は46人、9.9%と大きくは変わっていません。

世界各国の議員たちでつくるIPU=列国議会同盟によりますと、各国の議会では、女性議員が占める割合が全体で25%を超え、過去最高となる中、日本の衆議院の女性の比率は193か国のうち、166位となっています。

もろさわようこさん*1がインタヴューされている;

75年前に初めて投票した女性の1人、もろさわようこさん(96)です。

長野県出身で、今は沖縄県で暮らしています。

当時、21歳。

投票日は就職のため上京する日で、現金より貴重だったというお米をリュックサックにたくさん詰めて投票所に行ったといいます。

もろさわさんは「小学校にあがったときに満州事変があり、戦争以外知らないで育ちました。民主主義と言われてもすぐにはついていけませんでしたが、参政権という与えられた機会を自分なりに使おうと思っていました」と振り返ります。

女性の候補者もいましたが「女性だからといって女性に投票するのではなく、その人が戦時中どんな生き方をしていたかを自分で確かめて入れようと思いました。『東洋平和のために』ということばにだまされていた自分が戦後を生きるに当たって、ことばの中身がどうなのか自分の責任で検証するようにしたいと考えていたので、村に来る候補者の演説を直接聞いて最初の一票を使わせていただきました」と話しました。

もろさわさんはその後、婦人参政権運動や女性の地位向上に取り組んだ市川房枝と出会い、女性史研究家となって書籍の執筆などを行ってきました。

これまで一度も投票を棄権したことはないということです。

もろさわさんは「先輩たちが苦労して要求し、戦後、ようやく女性の参政権を獲得できました。男性に勝てる政治ではなくて女性たちが参加することで庶民の富をあすの幸せ、庶民の幸せのために使う政治につなげることができたらと思っています。世の中、まだまだ差別はありますが、この1票だけはみんな平等です。自分たちの日常も未来も決める貴重なものを持っているのに棄権するのは自己否定だと思っています」と話していました。

さて、菅井きん*2は(最初の)『ゴジラ』で「女性議員」を演じているのだった;
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