スコットランド/ウェールズ

承前*1

朝日新聞』の記事;


スコットランド「EU残ると決心」 欧州議会議長と会談

ブリュッセル=山尾有紀恵

2016年6月29日20時43分

 欧州連合(EU)から離脱する英国と一線を画し、EUへの残留を求めるスコットランド自治政府スタージョン首席大臣は29日、ブリュッセルを訪問し、シュルツ欧州議会議長と会談した。ロイター通信によると、スタージョン氏は会談後、「EUに残ると決心している」と語った。

 スコットランドは英国を構成する一地域で、EU離脱を問う国民投票では62%が「残留」に投票したが、結果は「離脱」。約2年前に行われた英国からの独立を問う住民投票は否決されているが、住民投票を再実施し、独立国としてEUにとどまる機運が高まっている。

 キャメロン英首相は28日の午後だけEU首脳会議に出席し、各国から冷たい視線を浴びて帰国。スタージョン氏はそれと入れ替わる形でブリュッセル入りした。(ブリュッセル=山尾有紀恵)
http://www.asahi.com/articles/ASJ6Y5VYLJ6YUHBI02K.html

また、Reutersの記事;

2016年6月28日 9時15分

ロイター
ウェールズ地域政党、独立に向けた動き加速へ 英国民投票受け



[ロンドン 27日 ロイター] - ウェールズ地域政党プライド・カムリウェールズ党)」を率いるリアーン・ウッド氏は27日、先週の国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱派が勝利したことを受け、ウェールズ独立の動きを加速させると表明した。

国民投票後、スコットランド行政府は英国から独立し、単独でEUに残るため2回目の住民投票を行う方針を示している。北アイルランドでも、英国から独立してアイルランドとの統合を求める声があがっている。

ウッド氏は、国民投票の結果により「全てが変わった」とし「ウェールズは、イングランドおよびウェールズにおいて、忘れられた地域になることはできない」と語った。

その上で、今後の党の方針を協議するための特別会合を間もなく開くと明らかにした。
http://news.livedoor.com/article/detail/11695697/

ウェールズでは、2014年にスコットランド独立が否定された余波でウェールズ独立への支持が大幅且つ急速に下降し、UKIP支持率が急上昇するということが起こったのだが*2、今回の事態は逆に「独立」への支持を押し上げる効果を持ったのだろうか。2014年の時点では、「プライド・カムリ*3ウェールズ独立はあくまでも長期的な目標であり、当分はスコットランド並みの自治権の拡大を目指すということだったのだが*4