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NHKの報道;


韓国 出生率0.92 過去最低を記録 少子化問題が深刻化
2020年2月27日 5時48分


韓国では、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数を示す出生率が去年、0.92と過去最低を記録し、少子化問題の深刻化が浮き彫りとなっています。

韓国の統計庁の発表によりますと、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数を示す出生率は去年、0.92と、おととしに続いて2年連続で1を下回り、統計を取り始めた1970年以降、最も低くなりました。

また去年1年間に産まれた子どもの数も、30万3000人余りと1970年以降、最も少なくなっています。

OECD経済協力開発機構の最新の統計では、加盟各国の出生率の平均は1.65で、韓国の出生率は世界でも最も低い水準となっています。

韓国の統計庁は、結婚する若者が減る傾向にあることや、第1子出産時の母親の年齢が年々高くなっていて晩婚化が進んでいることなどを原因としてあげています。

韓国政府は、児童手当の拡充や、保育料の支援などの対策を進め、出産を後押ししていますが、出生率の低下には歯止めがかかっておらず、少子化問題の深刻化が浮き彫りとなっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200227/k10012303411000.html

ところで、亜細亜社会の「少子化」を巡るエマニュエル・トッド氏へのインタヴュー記事で、トッド氏は「世界の家族類型に関する分析では、日本も韓国も台湾も「直系家族」と呼ばれるタイプに属する」と述べている*1。ヨーロッパでは独逸でもこのタイプの家族が支配的である。独逸はまたヨーロッパで最も「少子化」に悩まされている国の一つである。因みに、台湾の場合、中国大陸と同じく、「権威主義的」でありながら兄弟間の平等性が高い「共同体家族」(「家父長制」)ではなかろうか(Cf. 益尾知佐子『中国の行動原理』*2、p.61ff.)。