「超古代日本語」!

原宿駅の駅舎について言及するために*1ネット検索をしていたら、山本和幸「文化の破壊、原宿駅舎の建て替え」というblogエントリーがかなり上位でヒットした*2。文としては短いが、まあまともで共感可能なコメント。「基本的に山口県下関市を視座にして、正しい歴史を探求します」。「情報通信関係の研究所を退職して、故郷の郷土史を中心に研究している」ということだ。
その新しめのエントリーが凄い!


ネアンデルタール人は超古代日本語を喋っていた!」https://ameblo.jp/shimonose9m/entry-12480076132.html


曰く、


ネアンデルタール人は発声出来たことが指摘されている。それでは何語を喋っていたのであろうか?

現生人類がアフリカを出る前に既にネアンデルタール人はアフリカの外で生活し、その後、現生人類がアフリカを出て、ネアンデルタール人と現生人類の一部が結婚生活したらしい。そして、現生人類の遺伝子の中でネアンデルタール人由来の割合が最も高いのが日本人であることが証明されている。すなわち、実は日本人の先祖の縄文人が現生人類の中で真っ先にアフリカを出て、既にアフリカ外で生活していたネアンデルタール人とも最も長く結婚生活をしていたことになる。

人間の夫婦と言うものは、セックスだけで結びつくものではなく、言葉を通じた心のつながりが大切である。ネアンデルタール人も超古代日本語を喋っていたと考えられる。

!!!!!と吃驚マークを幾つも重ねたくなる。
論拠として提示されているのは、ネアンデルタール人*3の「発声能力」についての『GIGAZINE』の記事*4と、ご自身の「アフリカから最初に出てきた現生人類とは日本人だった!?」というエントリー*5
因みに、Wikipediaの「ネアンデルタール人」の項には、日本人に特化した記述はない;

2010年5月7日のサイエンス誌に、アフリカのネグロイドを除く現生人類の核遺伝子には絶滅したネアンデルタール人類特有の遺伝子が1 - 4 %混入しているとの研究結果が発表された[7]。これは、現生人類直系祖先であるホモ・サピエンスが出アフリカした直後すなわち12 - 5万年前の中東地域で、そこに既に居住していたネアンデルタール人類と接触し混血したこと、一方でアフリカ大陸を離れなかった現生人類はネアンデルタール人類と接触せず混血もしなかったことによる。すなわち、出アフリカ後の中東で混血しその後にヨーロッパやアジアなど世界中に拡がった現生人類は、約3万年前に絶滅してしまったネアンデルタール人の血を数パーセント受け継いでいることが明らかになった。

さらに2014年の研究では、ホモ・サピエンスネアンデルタール人と混血したのは今から6万年くらい前のこととしている[40][41]。ネアンデルタール人からの混入遺伝子は、現生人類の皮膚、爪、髪形成などの繁殖に重要でない遺伝子部分に細分化されて多く残っており、白っぽい皮膚、金髪や赤毛、青い目などいくつかのコーカソイド的な特徴や、インフルエンザウィルス耐性などはネアンデルタール人から受け継いだ可能性が高いとしている。

混血の子供は現生人類集団のみが育てたのか、すなわち絶滅してしまったネアンデルタール人に対する現生人類遺伝子の混入もあったのかどうか。これについては、ネアンデルタール人集団が短期間に消滅したためあまり分かっていないが、アルタイ山脈で発見され、2014年に解析されていたネアンデルタール人女性の再分析でそのDNAに現生人類のDNAが混入していたという2016年の発表もある。また、ネアンデルタール人女性が交配して遺伝子が移入した場合はネアンデルタール人男性が交配した場合と違ってX染色体が他の染色体と大体同様の比率で移入するはずであるが(女性がXXで男性がXYであるため)、そうなっていないためネアンデルタール人の男性と現生人類の女性の混血が多かったと想定されている。もっとも、現代に伝わるだけ大規模な混血であるので、数人規模の混血ではない。

また、シベリアのアルタイ山脈の遺跡で発見されたデニソワ人はネアンデルタール人の兄弟種にあたり、現生のアジア民族特にポリネシア人メラネシア人にはデニソワ人遺伝子も混入しているとの研究が、2010年12月に発表されている。ただし、この洞窟ではネアンデルタール人の人骨も発見されているため、別系統の人類とネアンデルタール人の混血の可能性を指摘する声もあることに留意する必要がある。また、2018年8月22日に科学誌「ネイチャー」に発表されたアルタイ地方デニソワ洞窟で見つかった9万年前の少女の骨のDNA分析結果は、この少女の母はネアンデルタール人で父はデニソワ人であるとしている。このようなネアンデルタール人、デニソワ人、現生人類の間の遺伝子交換現象からは、兄弟種間の混血は通常のことであったとも考えられる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%BA%BA