「就職氷河期世代」が「人生再設計第一世代」に改称されたのは最近だった*1。
さて、共同通信の記事;
「過疎」(過剰にまばら)というのは過密(過剰にぎっしり)とペアを為す言葉なので、「過疎」がなくなったら過密の方はどうなるのか。また、「過疎」というのは人口の「減少」や「増加」とは関係ないだろう。例えば電車を考えてみると、或る想定された標準(例えば乗車率50%)と比較して、10~20%を過疎、90~100%を過密ということができるだろう。10%が40%になるならともかく、10が15になったとしても過疎であることには変わりがない。
「過疎」の代替語検討へ、総務省
マイナス印象と2019/7/2 20:39 (JST)7/2 21:32 (JST)
過疎地域の支援策を検討する総務省の有識者懇談会は2日の会合で、離島や中山間地など人口減少が進む地域を指す「過疎」に関し、代わりとなる用語を検討する方針で一致した。近年、豊かな自然など都市とは異なる特性に魅力を感じる人が増加傾向にあり、マイナスのイメージがある言葉は実態に合わないと判断した。
2020年3月に支援策の継続を求める提言をまとめ、検討結果も盛り込む見通し。過疎地の支援を定めた議員立法の過疎法が21年3月末で期限切れを迎えるため与野党の改正論議に反映させたい考えだ。
総務省資料によると、過疎という言葉は昭和40年代に一般的に使われるようになった。
https://this.kiji.is/518753093907039329
「総務省資料によると、過疎という言葉は昭和40年代に一般的に使われるようになった」。今井幸彦『日本の過疎地帯』という本*2が岩波新書で出たのは1968年のこと。
- 作者: 今井幸彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1968
- メディア: 新書
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