狩衣

https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/05/06/092951で、葵祭の白丁が着ているのは「白いかみしも」なのかどうか、疑問を呈した。


id:nessko

たしかに写真の白装束は、裃と言われて自分が思い浮かべるイメージと異なっていますが、京都なので、うかつなことを田舎者が言うと、これが本来の裃なんです! とおこられそうな気がする。

もしかして、「かみしも」であることは自明の事柄で、それに疑問を差し挟んでいるのは自分くらいなのかも知れないなとも思ったので、取り敢えず、自分と同じように疑問を持つ人がいるという事実を確認できて、とてもほっとした気分(笑)。
さて、


e京都ねっと「[葵祭]葵祭行列について」http://www.e-kyoto.net/saiji/254


という頁では、「白丁」について「白布の狩衣姿」と述べられています。このサイトは京都の、しかも洛中の会社によって運営されているので、「田舎者」ということにはならないかと思います。たしかに、「狩衣」、それも無地の狩衣である布衣でしょうか。
さて、最初に『京都新聞』の記事で「白いかみしも」という表現を見つけたときに吃驚したのですが*1、白い裃というのは死装束、(少なくとも時代劇の世界では)切腹するときの装束なので、いくらなんでもそれはないだろうと思いました。白い裃→切腹というイメージは(私にとっては)〈忠臣蔵〉によってもたらされたところが大きい。戦後東映で制作された、『赤穂浪士 天の巻・地の巻』(松田定次市川右太衛門大石内蔵助)、『赤穂浪士』(松田定次片岡千恵蔵=大石)をマークしておく*2

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