既に始まっている

朝日新聞』の記事;


葵祭ヒロイン、十二単まとい「禊の儀」 京都・下鴨神社
5/4(土) 17:56配信 朝日新聞デジタル



 令和で最初となる葵祭(あおいまつり、5月15日)*1を前に、祭りのヒロイン・斎王代(さいおうだい)が4日、世界遺産下鴨神社京都市左京区)で心身を清める「禊(みそぎ)の儀」に臨んだ。

 第64代の斎王代は会社員、負野李花(おうのりか)さん(23)=同区。十二単(ひとえ)姿で境内の御手洗(みたらし)川に両手の指先をそっと浸した。負野さんは「十二単は思ったより重かったが、水は気持ち良かった。気を引き締めて葵祭の文化を受け継ぎたい」と話した。

 負野さんは、15日の祭りで約500人の行列の主役の一人として、京都御苑上京区)から下鴨神社上賀茂神社(北区)までの約8キロを巡行する。(大村治郎)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190504-00000032-asahi-soci

京都新聞』の記事;

「白丁」役来ず危機 茶髪ピアス控えて 天皇勅使派遣の葵祭
5/4(土) 16:59配信 京都新聞


 京都三大祭りの一つ、葵祭「路頭の儀」が15日に行われるのを前に、行列に参加して傘や沓(くつ)といった調度品を持つ「白丁(はくちょう)」役を務める男性が集まらず、祭りを運営する「葵祭行列保存会」が危機感を募らせている。巡行に欠かせない役割を担うだけに、保存会は初めて一般市民からのボランティア参加を募ることを決めた。
 白いかみしも姿で歩く白丁役については例年、京都市内の大学に呼び掛けて学生の参加者を募ってきた。だが近年では少子化が進むとともに大学では授業への出席が重視されるなど、平日に催行される巡行に学生が参加しづらい状況になり、大学への呼び掛けだけでは必要な参加者が確保できなくなってきたという。
 特に今年は、約200人の人材が必要なところ4月末の時点で3分の1程度しか集まっていないといい、急きょ市民参加を呼び掛けることにした。
 初の試みで手探りだが、天皇陛下の勅使が派遣される伝統の祭りで、また日本の美意識を体現する平安絵巻の再現が多くの人を魅了してきただけに、茶髪や長髪、ピアスなど祭事にふさわしくない姿での参加は控えてほしいと呼び掛ける方針だ。
 葵祭行列保存会の猪熊兼勝会長は「今年は令和になって初めての葵祭。京都の歴史に触れる一日を経験したいという方にぜひ参加してほしい」と話している。
 募集人数は約50人で、大学生から60代後半までの男性が対象。約8キロの行程を歩けることや雨天の場合は16日の行列に参加できることが必要。当日は下鴨神社で昼食が出る。受け付けは7日午前9時から。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190504-00000008-kyt-soci

「茶髪や長髪、ピアス」だっていいと思う。ただ、禿は仏教を想起させてしまうのでそのままだと問題があるかも知れない(鬘の着用が必須になるとか)。
ところで、「白丁」という名称。同じ字面でも、日中韓の東亜三国で全然意味が違うんだなとつくづく思う。中国では元々平民(百姓)を指し、後に読み書きのできない文盲を指すようになった。因みに、現代中国語において、「白丁」は元々は子どもなんかいらないと思っていたものの後悔して子どもを欲するようになったカップルを指す。「白白丁克了一回」。「白白」は徒にという副詞。「丁克」はDINKSの音訳。また、朝鮮半島においては、(多分)日本における〈穢多〉に対応する被差別民*2
葵祭の「白丁」は白い装束から来たものかも知れないけれど、記事にある「白いかみしも姿」という表現にちょっと驚いた。普通にイメージする「かみしも」(裃)とは全然違うからだ*3。「かみしも」で正しいの?