「一身上の理由」

朝日新聞』の記事;


西宮市長が退任願 退職金700万円減額の条例成立前に
吉沢英将、宮武努2018年2月19日20時24分


 取材しようとした新聞記者に「殺すぞ」と暴言を吐いた兵庫県西宮市の今村岳司市長(45)が19日、市職員を通じて田中正剛議長に退任願を出した。20日の市議会本会議で辞職が同意される見通し。

 市秘書課によると、今村市長はこの日午前、「議会に渡して」と職員に封筒を託し、庁舎を後にした。議会事務局を通じて受け取った田中議長によると、中には退任願が入っており、「一身上の理由により2月20日をもって、市長の職を退任したく願い出ます」と記されていたという。

 今村市長は今年1月4日の仕事始め式で、4月の市長選に立候補せず、5月に退任する意向を表明。式後、取材で駆け寄った読売新聞の記者に「殺すぞ」などと暴言を吐いた。この問題を受け、市議会は今月6日の議会運営委員会で、市長の退職金を減らす議案を議員提案することで合意。13日の議運委で退職金を3割減額する条例案が示されていた。

 市議会関係者らによると、今村市長は条例案に不快感を示していたという。

 市によると、条例案が市議会で成立した場合、市長が5月まで働いた時の退職金は約1980万円。2月中に辞職すると退職金は約2710万円という。

 副市長2人は19日午後に会見し、5月の任期満了前に辞職する理由について「本人ではないので分かりかねる」などと話した。掛田(かけだ)紀夫副市長は「市長に『説明してほしい』と伝えたが、『会見しない』と言われた」と語った。

 今村市長は京大卒業後、リクルート社員を経て、1999年から西宮市議を4期15年務めた。2014年4月の市長選で自民、公明、民主(当時)の3党が相乗りで推薦した現職を破り、初当選した。(吉沢英将、宮武努)
https://www.asahi.com/articles/ASL2M4JYLL2MPTIL00Q.html

要するに、今辞めたら数百万円のお得ということ?
「仕事始め式」については、

西宮市長、仕事始めで退任表明 記者に「殺すぞ」発言も
2018年1月4日12時42分


 今年5月に任期満了を迎える兵庫県西宮市の今村岳司市長(45)は4日、4月の市長選に立候補せず、退任する意向を明らかにした。前回の市長選で自民、公明、民主(当時)の3党が相乗りで推薦した現職を破って初当選したが、1期で退くことになる。

 この日、今村市長は管理職の職員らが参加した仕事始め式で「引退させていただく。市長選には立候補しない。市長としてなすべきことは、市長となった時点では想定しなかったレベルまで達成した」と話した。

 今村市長は元リクルート社員。退社後の26歳で初挑戦した西宮市議選でトップ当選し、市議を4期15年務め、前回の市長選は政党の支援を受けずに戦った。市長就任後は、市職員への報道機関の取材の様子をビデオ撮影する方針などを打ち出した。一昨年11月に開かれた市主催のワークショップで、中高生を前に「中高生時代に校内でたばこを吸っていた」という趣旨の発言をして物議を醸した。

 市長選にはこれまで、元衆院議員の石井登志郎(としろう)氏(46)、元副市長の本井敏雄氏(66)、自民の兵庫県議、吉岡政和氏(43)が立候補を表明している。

 今村市長は仕事始め式の後、退任の意向に関して確認しようとした読売新聞の男性記者に対し、「殺すぞ」などと発言し、取材を拒否した。

 今村市長は会場の出入り口付近で、取材のために駆け寄った男性記者に対し、「殺すぞ」「寄るな」「しゃべるな」と発言。これまでの取材方法について立腹していたとみられ、「(上司に)落とし前つけさすからな」などと言い残し、エレベーターに乗り込んだ。

 読売新聞大阪本社広報宣伝部は「状況を把握したうえで、適切に対処します」としている。
https://www.asahi.com/articles/ASL143F4JL14PIHB006.html

この今村という人、「不良自慢」騒動のときに知ったのだが*1、その後も議会等々との確執は続いていたということか。
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吉沢英将、宮武努「暴言・西宮市長の辞職、市議会が同意 市長は姿見せず」https://www.asahi.com/articles/ASL2M76ZPL2MPIHB02Y.html
吉沢英将、宮武努「西宮市長辞職の今村氏「マスコミお断り」 ブログで発信」https://www.asahi.com/articles/ASL2N4QTSL2NPIHB00T.html