「重い病気」?

朝日新聞』の記事;


入院中の1歳殺そうとした疑い、母親逮捕 病気を悲観か

2016年11月18日00時26分


 重い病気で入院中の1歳の三男を殺害しようとしたとして、宮城県警は17日、仙台市内の無職の母親(41)を殺人未遂容疑で逮捕し、発表した。「子どもの病気を考えると、今のうちに楽にしてあげたいと思って口をふさいだ」と容疑を認めているという。

 県警によると、母親は17日午前8時20分ごろ、同市青葉区の病院に入院していた三男の口を両手でふさぎ、殺害しようとした疑いがある。息が止まった三男を見て自ら看護師を呼んだ。その後の蘇生措置で息を吹き返したという。

 三男は15日午後から体調を崩して入院。母親は泊まり込みで付き添っていた。
http://www.asahi.com/articles/ASJCK7WVZJCKUNHB00R.html

母親は悲観してパニクっているのに、どんな病気なの? 「体調を崩して入院」って、ただの疲労みたいな書き方。
私の子どもは生まれて直ぐに「新生児黄疸」で強制入院させられる破目になったが*1、そのときはとても吃驚したし、悲観的にもなった。また、(子どものいる方なら何方も経験されていることなのだろうけど)1歳の誕生日のちょっと前に突然高熱を発して一晩中泣き止まず、深夜タクシーで病院まで連れて行ったときも、そのときのあたふた感しか記憶に残っていない。嘔吐したり咳き込んだりしても心配が募るのみ。現代は、ネット検索すれば、子どもの病気というか症状について、信憑性の高い情報も低い情報も、楽観的な情報も悲観的な情報も引っかかってくる。勿論あまりにトンデモな言説を排除することは難しくないかも知れないけれど、検索される夥しい情報を選り分けることは素人には困難だ。その困難によるストレスも親による悲観やパニックの一因なのだろう。昔のような無知においては、もう少しのんびり構えるということも可能だったのかも知れない。