ちょうどいい「泥酔」加減

朝日新聞』の記事;


「店長来るまで酒サービス」 客を泥酔させ金奪った疑い

2016年9月2日01時54分

 大阪府警は1日、大阪市北区堂山町の飲食店「TITANIA(ティターニア)」の藤原捷雅(しょうま)容疑者(24)=同区西天満4丁目=ら従業員3人を強盗致傷の疑いで逮捕し、発表した。7月29日夜〜30日未明、店内で酔わせた公務員の男性(58)にコンビニエンスストアの自動現金支払い機(ATM)から80万円を引き出させ、腕などに軽傷を負わせた疑いがあるとされるが、3人とも否認しているという。

 同店はいわゆるキャバクラで、男性は捜査1課に対し、アルコール度数の高い酒を「店長が来るまでのサービス」として飲まされ、泥酔状態にされたと説明。同課は?男性がコンビニに連れていかれる様子を見た人が警察に申告した?コンビニの防犯カメラに、男性が引き出した現金をポケットに入れる藤原容疑者らの姿が映っていた――としている。

 6月から同じような被害相談がほかにも5件あり、府警が関連を調べている。
http://www.asahi.com/articles/ASJ9203WBJ91PTIL02L.html

よくわからない。「泥酔」させて、ポケットから財布を抜き取るというような単純な犯罪ではないようだ。「泥酔」といっても、ちょうどいい加減があるわけだ。泥酔して足腰の立たない状態になったなら、「コンビニ」に行けなかったので、この犯罪は成立しなかった。また、被害者が自らATMを操作しているわけですよね。意識が飛んでしまうくらい泥酔していれば、例えば暗証番号の入力とかできないでしょ。つまり、ほどよい「泥酔」が実現したので、この犯罪は成立してしまったわけだ。罪名は「強盗致傷」。ATMから出てきたキャッシュをふんだくったということなのだろうけど、そもそも何故「キャバクラ」から「コンビニ」に「連れていかれ」たのかというのがわからない。そこには恐喝とかはなかったのか。また、警察としては実行犯を3人ぱくったということなのだろうけど、他の従業員あるいは店自体の関与ということはないのだろうか。この3人の犯罪行為にほかの従業員が気づかなかったというのはありえないので、店ぐるみの犯罪というのは言い過ぎかも知れないけど、少なくとも黙認していたとはいえるのでは? 「6月から同じような被害相談がほかにも5件」あるというのも、〈店ぐるみ〉というのを疑った理由の一つなのだが、それだったら、「ティターニア」って怪しいよという噂がネット上で拡散していてもおかしくない。ネットとか使ってなさそうな、如何にも情報弱者っぽくて(しかも金を持っていそうな)オヤジを選んでターゲットにしていたというわけか。
最初所謂〈ぼったくり〉かとも思ったのだが、2014年10月には、「東京・歌舞伎町のキャバクラ店で、水しか飲んでいない客に63万円を支払わせようとしたとして、22歳の店長の男が逮捕され」たという事件が起こっている*1