製造業として?

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130226/1361847535に対して、


nessko*1 2013/02/27 10:36
こういうの読むと、AKB48はCDのプレス工場とか新書の編集者とか、いろんな人を助けてるんだなと変に感動してしまいますね。
こういう本は、AKB48を肴に80年代にはやったアイドル論の焼き直しをやってるようなかんじでしょうか。でもアイドルですらないですからね、ああなると。芸能界というより、コミケやAVに近い感じ。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130226/1361847535#c1361928974
あの濱野本に関しては山形氏の罵倒しか知らないので何とも言えませんが、「80年代にはやったアイドル論」って、小倉千加子松田聖子論』*2みたいなものでしょうか。或いは野々村文宏中森明夫田口賢司『卒業』とか*3平岡正明*4山口百恵は菩薩である』は違うか。
松田聖子論 (朝日文芸文庫)

松田聖子論 (朝日文芸文庫)

山口百恵は菩薩である (講談社文庫)

山口百恵は菩薩である (講談社文庫)

さてエンタメにせよアートにせよ、製造業として捉えてもいいかも。というか、マジな話、アート(絵画や彫刻の制作)は経済統計なんかでは製造業(手工業)に組み込まれているのかしら。
AKB48とは全く関係なく、手工業としてのアート作品の話。Peter Hessler*5 Country Driving(pp.399-405)によれば、世界中のホテルやレストランなどのインテリアとして使われている油絵の多くは中国で(手工業製品として)製作されている*6。中国各地で製作された絵画製品は広東省東莞市にある絵画市場に集約され、世界各国に輸出される。2006年当時の相場は8×10インチでUS$6.25、12×16でUS$12.50、30×40でUS$45.11(p,402)。中国製インテリア絵画の特徴のひとつは画家の署名がないこと。(例えば)印象派風のヨーロッパの風景画に中国人の署名があるのを見たい顧客はいないからだ(p.404)。
Country Driving: A Chinese Road Trip (P.S.)

Country Driving: A Chinese Road Trip (P.S.)