Fishers' tales

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160627/1467033718に対して、


nessko*1 2016/06/27 22:45
漁師がEUに入ってから規制が増えて昔みたいに漁ができなくて弱ってる(だから離脱して欲しい)と言っていたのをテレビで見たのですが、移民のことだけでなく不満がいろいろ出ていて、それは現政権への不満になって、キャメロン政権への批判票として離脱に入れた人がけっこういたのではないでしょうか。なんで、すべからく移民がー、排斥主義がー、という方向で話がまとめられてしまうのでしょうね。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160627/1467033718#c1467035114
「漁師がEUに入ってから規制が増えて昔みたいに漁ができなくて弱ってる」云々というのは、例えば、


Daniel Boffey “Brexit Britain: ‘Foreign boats catch fish in our waters and then ship it back to us’”
http://www.theguardian.com/politics/2016/may/22/brexit-britain-anger-in-appledore-fishing-industry-demise


とか。但し、EUを離脱したからといって、漁獲制限が緩和されるというわけでもない。漁場が克ち合う国との交渉を、EUという枠組を通さずに個別に行わなければならないので、却って面倒くさいことになるのでは? また、漁業に対するプレッシャーはEUだけでなく、WWFグリーンピースといった環境保護運動からも強い;


Fiona Harvey “British fishermen warned Brexit will not mean greater catches” https://www.theguardian.com/environment/2016/jun/28/british-fishermen-warned-brexit-will-not-mean-greater-catches


ところで、英国の漁民の半数は(残留派が強い)スコットランドに住んでいる。
「キャメロン政権への批判票」或いは新自由主義的なシバキ主義への「批判票」云々ということだと、例えば、


Larry Elliott*2Brexit is a rejection of globalisation” https://www.theguardian.com/business/2016/jun/26/brexit-is-the-rejection-of-globalisation


とか。 また、ブレイディみかこさんの、


「英国EU離脱投票、世論調査で離脱派リード:「経済のハルマゲドン」の脅しが災い」http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20160612-00058723/
「英EU離脱投票と労働者たち:暴走するワーキングクラスの怒り」http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20160617-00058898/
「英EU離脱投票:ブレクジットが「労働者階級の反乱」にならない理由」http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20160623-00059151/
「地べたから見た英EU離脱:昨日とは違うワーキングクラスの街の風景」http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20160625-00059237/


という一連のテクスト。かなり錯綜しているけれど。
また、


渡辺志帆「EU離脱、旗振り役が「公約」を反故 離脱派の主張はこう変わった(一覧)」http://www.huffingtonpost.jp/2016/06/27/eu-referendum_n_10707968.html